“生活道路”の最高速度を時速30kmの方針 すでに時速30km規制している名古屋の地区では?
メ~テレ(名古屋テレビ)
警察庁は住宅街などを通るいわゆる「生活道路」の最高速度を時速60kmから時速30kmにする方針を示しました。子どもたちの通学路になっていることも多い生活道路。東海地方の現状は――。 愛知県豊川市にある道路。住宅街の中にあり、歩行者や自転車の日常的な通行が多い場所でいわゆる「生活道路」と呼ばれる場所です。 警察庁は5月30日、生活道路と呼ばれる中央線や車線がなく速度規制の標識がない道路について、最高速度をこれまでの時速60kmから30kmにする方針を示しました。 生活道路の最高速度を半減させることで子どもを含めた歩行者や自転車利用者の安全を確保する狙いがあるということです。 愛知県豊川市内にあるこちらの道路も速度引き下げの対象となる生活道路です。 周辺に住む人の車だけではなく近くに工場もあることからトラックなども行きかう様子が見られました。 警察庁が生活道路で発生した自動車と歩行者の衝突事故を分析したところ自動車の速度が時速30kmを超えると歩行者の致死率が急激に上昇することが分かっています。 生活道路の「最高速度30km」は2026年からの実施を目指しています。
エリア一帯を最高速度30kmの規制に
名古屋市瑞穂区の「汐路西地区」。周辺には学校が多く、学生や自転車での通行が多い地域です。 大学の授業の時間が近づくと多くの学生が歩くなか、車が通行することも。 汐路西地区は、エリア一帯を「ゾーン30プラス」とし、すでに最高速度30kmの規制が行われています。 地域の人たちは、どのように感じているのでしょうか。 「私は犬を連れて散歩するけど、みなさん車止まってくれます。ほぼほぼ歩行者に注意して止まる」(近所の人) 「(車の運転は)しっかり止まるようにしている。子どもが多いのであまりスピードは出さないようにしている」(近所の人) 「学校が終わった後、公園にたくさんのお子さんがきて、ボールで遊んでいて転がってくるとバーッと飛び出してくるので、スピードが速くないほうがいいと思う」(汐路西地区で働く人)