10.13WBC世界フライ級王座決定戦に挑む寺地拳四朗の“転級”に当てはまる井上尚弥のパターン…2階級4団体統一も視野へ…ターゲットは誰だ?
井上尚弥は、スーパーバンタム級に上がった際にWBC&WBO世界同級王者のスティーブン・フルトン(米国)、WBA&IBF世界同級王者のマーロン・タパレス(フィリピン)を続けて倒して、2試合で4団体を統一した。現在フライ級は統一王者はいないが、スーパーフライ級は、WBAとIBFが、井岡一翔(志成)からタイトルを奪ったフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)で、10月14日に防衛戦を行うWBO世界同級王者の田中恒成(畑中)も統一王者を狙っていて、WBC世界同級王者は“最強”の呼び声の高いジェシー“バム”ロドリゲス(米国)。もしかすれば、拳四朗が挑戦する頃には、ベルトがまとまっているかもしれない。 夢プランを論じる前に転級初戦の王座決定戦でロサレスに勝利しなければならない。戦績は37勝22KO6敗で、このベルトの元持ち主。6年前に計量オーバーでふらふらになっていた比嘉大吾(志成)を9回TKOに仕留めて新王者となり、2度目の防衛戦で、チャーリー・エドワーズ(英国)に判定で敗れ、2019年には、WBC世界同級決定戦に抜擢されたがフリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)に9回TKO負けを喫した。2年前にも現在IBF世界同級王者のアンヘル・アヤラ(メキシコ)に判定負けしたが、その後、5連勝。ランキング2位の通りの実力者だ。 スピードはないが、とにかく好戦的で前へ前へプレスをかけてきて手数が多い。受けに回るとペースを握られてポイントを奪われる危険性がある。そして打たれ強い。 「距離は遠い。足を止めないことを意識している。足を止めて打ちたい選手なのでそこは気をつけたい。入りすぎず打ったら動く」 拳四朗は動きが止まり下がれば主導権を握られることをよくわかっている。 「KOは結果的にできたらってぐらい。これまでもいつも狙っているわけじゃなかった。綺麗に当たれば倒れてくれる」 フライ級への転級を契機にディフェンスの意識を強く持つようになった。 「相手の動きをちゃんと見て判断する判断力とディフェンスは強化してきた。攻めることした考えていなかったので、前足が残る課題もあったけど、ディフェンス力を加えてよくはなっている。選手寿命的にも被弾も減らしたい」 階級が上がれば相手のパンチ力、耐久性は上がる。対策は練るのは必要なことだろう。前回のカニサレス戦は判定にもつれこんだが、矢吹戦から4試合連続KOで世界的な評価を高めた拳四朗がフライ級でどんな新境地を見せてくれるのか。
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