「KINTO(キント)」って何?を清水和夫が小寺社長に聞いてみた。リースではない「サブスク」が若者のクルマ離れを救うとは?
国際モータージャーナリスト・清水和夫氏の頭の中には何が入っているのだろうか…。自動車をはじめとした経済全般から自動車社会全体の国との対策、その端のほうには愛犬ココちゃんや麻雀必勝対策まで、ありとあらゆるものが詰め込まれている…ように見える。 そんな清水氏が今気になることのひとつ、それがKINTO。そこで、KINTO代表取締役社長・小寺信也氏にインタビューを決行。小寺社長から語られた『KINTOのすべて』を覗いてみよう。 INTERVIEWER:清水和夫(Kazuo SHIMIZU)/MOVIE:StartYourEnginesX/ASSIST:永光やすの(Yasuno NAGAMITSU)) 【写真を見る】KINTOって何?を詳しく見る
BEVが市場マーケットに受け入れられるためには
先日、KINTO(キント)の代表取締役社長・小寺信也氏にインタビューさせていただいた。KINTO=サブスクリプション(サブスク)はリースとどう違うのか? KINTOは通常のリースとは違う独自の取り組みもある。 私がなぜ最近ここに注目しているのかと言うと、バッテリーEVは非常に値段が高いので、売りにくいし買いにくい。そこに補助金が付いたりしている。充電の問題もあったり構造共有の問題もあったり、まだまだバッテリーEVは今までのエンジン車にとって変わるほどの利便性やコストコンシャス(※コスト意識)なクルマではないと思う。 ただ、やるのであればしっかりとバッテリーEVを作って、それを市場マーケットに導入するような仕組みというのは必要。
車両価格の30%はバッテリー代
しかし、圧倒的にバッテリーの値段が高い。重量も重いし。大体クルマのコストの30%くらいはバッテリーコストじゃないかなと思う。 例えば、500万円のEVの場合、150万円分くらいがバッテリーだ。それに匹敵するような、例えばまぁ一概には言えないが、軽自動車の場合は大体1g=1円と言われている。エンジン重量がシステム入れて50kgくらいの重量だとしたら約5万円くらい。なので、3Lのエンジンでも原価は10万円か15万円くらいか。 それがバッテリーになると、いきなり10倍くらいになる。自動車メーカーはコストというところでは苦労してる。 そういったバッテリーEVは売り切り、買い切りというのは難しいので、サブスクみたいなやり方がいいのではないか?ということで、後の小寺社長とのインタビューに続ける。