鳥栖市飯田町の殺人事件から20年 佐賀県警、現場で献花 情報提供呼びかけ
鳥栖市飯田町で2004年2月、福岡県大刀洗町の会社員入口和俊さん(当時24歳)の他殺体が発見された事件は、未解決のまま9日で20年となった。佐賀県警は同日、鳥栖市の商業施設などで情報提供を呼びかけるチラシを配布した。事件現場では献花し、黙とうをささげた。 現場には県警の原田崇刑事部長や木下公三捜査1課長、鳥栖署の笠原哲署長が訪れ、花を手向けた。原田部長は「絶対に検挙するという強い気持ちで献花した」と語った。事件の情報提供に関して「今だから話せること、あの日そういえばといったどんなことでも構わない」と述べた。 フレスポ鳥栖では鳥栖署員ら約10人が「情報提供お願いします」と声をかけながら、買い物客にチラシを手渡した。 同署によると、1月末までの情報提供は約200件で、近年は21年0件、22年1件、23年3件にとどまっている。捜査1課や鳥栖署の約20人体制で捜査を継続している。現場付近や同署に設置している情報提供を促す看板は昨年新調した。 事件は04年2月9日午前10時ごろ、飯田町の九州自動車道に沿った市道で、駐車中の軽乗用車の中から頭を鈍器のようなもので殴られて殺害された入口さんが見つかった。 情報提供は鳥栖署捜査本部、電話0942(83)2131。(上田遊知、井手一希)
上田遊知,井手一希