100本以上の強化「バナナ」で恐竜再現 三浦でバナナ好き必見の展示 全長1・8メートルの巨大作品も
大好きなバナナをモチーフに創作活動を続けるアーティスト・笠谷耕二さん(59)=神奈川県横須賀市秋谷=の作品が24日まで、「イハリウムコアジロギャラリー」(三浦市三崎町小網代)で展示されている。バナナでかたどった恐竜など約20点が並び、ユニークな「バナナワールド」が楽しめる。入場無料。 【写真で見る】どう見ても本物… 陶芸品で擬人化したバナナの皮 笠谷さんは幼い頃から、父親の好物でいつも台所にあったバナナに愛着を感じていた。「かわいいし、色が好き。昔は豊かさの象徴で、幸せを感じる」 美容師をしていた41歳の時、美術を学ぼうとイタリアに留学し、陶芸技術を習得。帰国後の2010年から、本物のようなバナナの皮の陶芸作品を手がけている。会場にも、抱き合ったり、ダンスをしたりと擬人化した作品が壁に飾られている。 時代を経るにしたがって作品は巨大化し、人の背丈を超す恐竜「T─rex」は100本以上の繊維強化プラスチック(FRP)製バナナで造形した。全長約1・8メートルの巨大バナナ「Hi Banana」もFRPで、皮の内部も生々しく表現されている。展示品は触れることができる。 バナナ愛が高まる一方の笠谷さん。「将来はハウスバナナ園にも挑戦し、仲間と一緒に“バナナカルチャー”を発信していきたい」と夢を膨らませている。 会場には陶芸家・岡村悠紀さんの作品で、本物のような造形で関節が自在に動くカニなど3点も並んでいる。 午前10時~午後6時。18日と21~23日は休館。
神奈川新聞社