「エンドウはリバプールに愛される」名将クロップの予言通り…英国人記者が見た遠藤航31歳への“手のひら返し”世界最強DFは「ソリッドな6番だ」
今季ハイライトを挙げるならリーグカップ決勝
今季のハイライトをもうひとつ挙げるなら、2月25日に開催されたチェルシーとのリーグカップだろう。ライアン・フラーフェンベルフ、マクアリスターと共に中盤で先発を飾ると、前者は前半に負傷交代し、後者は後半終盤に退いたものの、その2週間ほど前に31歳になった遠藤は延長戦にもつれこんだ激戦を最後まで戦い抜いた。 加入当初は懸念材料にも思われたその年齢は、逆にこの時は貴重な経験と捉えられた。途中から中盤に投入されたボビー・クラークとジェームス・マコーネルの10代コンビを巧みに動かしたのだから、当然と言える。そしてビッグセーブを披露したGKカオミン・ケレハー、決勝点を頭で決めたフィルジル・ファンダイクと同じくらい、このファイナルの勝利に寄与──試合最多となる12度のボール回収、同じく最多12回のデュエル勝利と、数字がそれを証明している。 「これまでに何度か言ったと思うが、我々は彼(遠藤)を獲得できてラッキーだった」と試合後にクロップ監督は語った。 「ワタルはそのうち、契約を長期的に延長すると思う。なぜなら彼はパスポート上では30歳だか31歳だが、実のところ、“マシーン”だからね。彼の守備に関する頭脳は突出している。おかげでチームは多くの局面で自由になれるのだ」
名DFで主将ファンダイクの“エンドウ評”が興味深い
リバプールは当時、リーグ戦で首位に立っていたものの、その後に失速し、最終的に3位で終えている。 シーズン途中に今季限りでの退任を公表していたクロップ監督の花道を飾ることはできなかった。ただ、その最大の要因は生まれ変わった中盤ではなく、リーグ最多となる79回のチャンスを逸した攻撃陣にあるはずだ。遠藤がネットを揺らしたのは前述のフラム戦の一度だけだが、その価値は実に高かった。 終盤はチームと歩調を合わせるように、遠藤の調子も落ちていった。 それでも、今季のリバプールでもっとも大きく成長したのは、30代の日本代表主将だったと思える。1月にアジアカップへ向かった彼について、リバプールの主将ファンダイクは次のように話している。 「彼は次のステップに進んでいるところで、自信も深めている。実にソリッドなナンバー6だ。モダンフットボールでは、トップチームにとても重要なナンバー6がいるものだよね」 クロップ監督も彼の成長速度について、「トップレベルの発展だと、言うほかない。彼のおかげで、本当に助かっているよ!」と語っている。
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