生成AIグラビアをグラビアカメラマンが作るとどうなる? 第22回:Stable Diffusion 3リリース。ComfyUIを使いAPI経由で生成(西川和久)
API経由ながらStable Diffusion 3が利用可能に!
今年、2024年2月24日に次世代Stable Diffusion、Stable Diffusion 3が発表された。いろいろな特徴があるのだが、画像品質の向上はもちろんのこと、Stable Diffusion (XL) が苦手だった文字 (但し日本語などは除く) にも対応し、早く使いたかったものの、まだ一般が試せる状態ではなかった。 生成AIグラビアギャラリー ところがつい先日の4月17日、Stability AI Developer PlatformのAPI経由で利用可能となったので、使ってみたのが今回の内容となる。 APIを使うにあたって必要なAPI Keyは、Stability AI にアカウントを作ると用意され、自動的に24クレジットが付加される。1枚作って消費するクレジットは以下の通り。 ・Stable Diffusion 3は1枚6.5クレジット ・Stable Diffusion 3 Turboは1枚4クレジット 参考までにStable Diffusion XLだと0.2から0.6クレジット。初物なので仕方ないとは言え10倍前後の差がある。 いずれにしても25クレジットだと数枚生成すれば0になってしまい、この場合はチャージすることになるが、$10で1,000クレジット。まぁそんなに高いわけでもないので、切れたらチャージすればいいだろう。 問題は何のアプリで生成するか?一般的なAUTOMATIC1111は未対応、Pythonのプログラムを書けばいいのだが、それも面倒…っと思っていたところ、ComfyUIのカスタムNodeが出たので早速使用した。
ComfyUIのカスタムノードでStable Diffusion 3を使う方法
ComfyUIのStable Diffusion 3対応カスタムNodeをComfyUIで動かす手順は以下の通り。 ・https://platform.stability.ai/ でアカウントを作る ・右上にある自分のアイコンをクリックすると、左側にAPI Keysの項目があるので選択 ・KEYの部分を何かにコピーしておく 次にComfyUIでStable Diffusion 3のNodeを利用できるようにするには…。 ・[ComfyUIホームフォルダ]/custom_nodes へ移動 ・git clone https://github.com/ZHO-ZHO-ZHO/ComfyUI-StableDiffusion3-API ・cd ComfyUI-StableDiffusion3-API ・config.jsonを開き、先のAPI Keyを入力して保存 ・ComfyUI起動 これでOK。簡単だ! Nodeは何も無いところでダブルクリック、検索パネルを出して、zho(作者の名前)で検索すれば”Stable Diffusion 3”があるので、それを選択する。以下のようなNodeが出れば正解。 仕上げはこれだと生成した画像が見れないので、右にあるIMAGEからPreview Image (もしくはSave Image) Nodeを繋ぐ。これで準備完了だ。
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