「38歳には見えない」「3人のママなんて」…!上戸彩が出産後の10年間、好感度が落ちない「圧巻の理由」
10代の発言が現在につながっていた
もちろん制作サイドのオファーあってのものだが、ここまでブレないのは上戸サイドのブランディングによるところも大きいはずだ。 上戸は10代のころから「保育士になることが夢」と言い続け、20歳でそれをあきらめたときに「チャイルド・ケアライセンス」という資格を取得するなど、妊娠・出産前から「子ども好き」「いいお母さんになりそう」という好イメージを与えていた。 その意味でこの10年間の活動は上戸にしてみれば、「ブランディングではなく、自分のやりたいことをしているだけ」なのかもしれない。しかし、子育てがベースの日々を送りながらも、他の女性芸能人をしのぐ好感度を保っていることや、コスパ・タイパのいい仕事をしているのは事実。むしろ乳児を含む3人の子育てをしているだけに、そのコスパ・タイパの良さは「母として凄い」「憧れる」などのポジティブな印象につながっている。 また、今回のようなバラエティへの番宣出演における姿も上戸の好感度を保つ理由の1つだろう。『しゃべくり007』では練馬区の巨大団地出身であることや貧乏話を明かしたほか、「テレビ初登場」の実兄との仲良しエピソードも披露した。さらに上戸のことをよく知る小・中・高の同級生も多数出演。当時の恥ずかしい暴露を受けても「全然覚えてないです」と屈託なく笑い飛ばすなど、飾らず嫌みのない人柄を見せていた。 23日放送の『おしゃれクリップ』でも同級生でママ友の蒼井優が登場。高校生時代のエピソードに加えて、仕事と家庭の両立に励み、悩む様子なども明かすという。これだけ好感度が高く、ブレない活動を続けていると、オファーする側はスケジュールの配慮こそ必要だが、構成・演出ともにやりやすいのではないか。
妊娠・出産前に『昼顔』で新境地
さらに第1子出産の直前を振り返ると、前年の2014年に『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)で不倫に溺れる主人公を演じている。それまで上戸と言えば、かつてテニスの『エースをねらえ! 』(テレビ朝日系)、バレーボールの『アタックNo.1』(テレビ朝日系)、キャビンアテンダントの『アテンションプリーズ』(フジテレビ系)、あるいは『半沢直樹』(TBS系)で演じた主人公の妻役などから、元気で健康的なイメージがあった。 それだけに不倫ドラマへの出演は「新境地」と言われたが、これは見方を変えれば『昼顔』への出演で女優としての幅を広げたあとに妊娠・出産して「良き母」のイメージを得たことになる。逆に言えば、このタイミングで不倫ドラマに出演しておかなければ、妊娠・出産した2015年以降は「良き母」以外の役を演じることは難しかったかもしれない。 ちなみに上戸は第1子出産から2年後、第2子出産の2年前という絶妙なタイミングの2017年に映画版『昼顔』で主演を務めた。これを違和感なくこなせたのは妊娠・出産前に同役を演じておいたからであり、子育ての労力はもちろんのこと産前産後の体長管理なども含めて、セルフマネジメント力の高さを感じさせられる。 そしてもう1つ忘れてはいけないのは、『M-1グランプリ』への12大会連続出演。同特番はテレビコンテンツの中でも『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)と並ぶ最大の生放送コンテンツであり、影響力は大きい。 その内容は漫才の日本一決定戦だが、毎年Xには「年に一度、上戸彩の美ぼうを確認する日」という声があがり、トレンド入りするのが恒例となっている。どこまで意図的かどうかはさておき、その「美しい」というイメージを年に一度の生放送特番で更新しているところにそつのなさを感じてしまう。