伯桜鵬が伊勢ケ浜部屋転籍後初白星 稽古で照ノ富士の胸借り「経験できないことを教えていただきありがたい」
◆大相撲 ▽夏場所初日(12日、東京・両国国技館) 西十両8枚目・伯桜鵬(伊勢ケ浜)が白星スタートを飾った。東同8枚目・英乃海(木瀬)を相手に得意の左を差しきれず、右四つになった。それでも落ち着いて攻め続け、左を巻き替えて寄り切った。「迷わず当たれて良かったですね」と振り返った。 所属していた宮城野部屋は、元幕内・北青鵬の暴力問題の影響で当面閉鎖に。伯桜鵬ら所属力士は全員、4月から伊勢ケ浜部屋へ転籍となった。転籍後初めて迎えた本場所の土俵で、白星を飾った。伊勢ケ浜部屋所属になったことに関しては「土俵の上では集中するだけです。意識することはないです」と目の前の相手だけを見つめていた。 「稽古場では不利な形になってもいかに速く動けるかを宮城野親方(元横綱・白鵬)に教わっている」といい、普段の鍛錬の成果を生かした形となった。場所前には同部屋となった横綱・照ノ富士の胸も借りたこともあった。伯桜鵬は「経験できないことを教えていただいている。ありがたいですね」と感謝していた。
報知新聞社