真田丸の世界観を体験 大阪迎賓館でオリジナル武将甲冑婚
新郎が戦国武将の甲冑を身に着けて儀式
真田丸の世界観を体験 大阪迎賓館でオリジナル武将甲冑婚 THEPAGE大阪 撮影:北代靖典
NHK大河ドラマ「真田丸」などで戦国時代への関心が高まる中、なんともユニークな模擬挙式が報道陣向けに公開された。大阪城公園・西の丸庭園のレストラン「大阪迎賓館」(大阪市中央区)でこのほど行われたもので、なんと、新郎が戦国武将の甲冑を身に着けて儀式を行うなど、終始戦国をイメージした荘厳な挙式の披露となった。今後、一般挙式でも受け付ける。
武将好きカップル向けに企画
今回の「オリジナル武将甲冑婚~出陣~」は、同レストランの運営会社「バリューマネジメント」が武将好きカップル向けに企画したもの。 大阪城が目の前に迫る最高のロケーションで、本物さながらの鎧甲を身にまとった新郎が、白無垢姿の新婦とともに新たな門出を誓う人前式だ。 「真田丸のブームもあり、今回初めて企画したものです。甲冑はなかなか着る機会もないと思います。披露宴でこういう格好をされる方はいるようですが、セレモニーでは初めて。出陣の儀式になぞらえたオリジナルな婚礼は、全国14万人と言われる歴女・戦国好きカップルに注目の新しいスタイルです」(バリューマネジメント)
法螺貝の音色とともに挙式がスタート
まさに「真田丸」の世界観を体験できる挙式だ。着用する甲冑は戦国時代に使われていたものを職人がリアルに再現。BGMと進行も、戦国イメージで統一。こんな武将甲冑婚は一生の思い出に残ること請け合いだろう。 ちなみに「大阪迎賓館」は1995年11月に開かれた国際会議・APEC’95で訪日したアジア太平洋諸国の首脳級の方々をもてなすために建てられた、純和風建築。一部改装し、現在は予約制レストランとして利用されている。 この日、法螺貝の音色とともに、模擬挙式がスタート。ピアノとバイオリンが奏でる「真田丸のテーマ」に乗って、豊臣秀吉が身につけていたという鎧甲を着て新郎が入場。鎧は総重量13キロ、甲は全長1メートル。続いて白無垢の新婦は、広大な庭園を人力車に乗って入場となった。 そして「開式の辞」「刀預けの儀」「固めの盃」「誓いの盃」「刀納めの儀」と、厳かに執り行われた。最後は前途を祝して参列者全員で勝どきを上げた。
鎧を着てかぶとをかぶった瞬間、気持ちが高揚
新郎役を務めた男性は「甲冑を身につけたのは今日が初めて。肩がいちばん重い。重さは感じるんですけど、バランスよく作られているので、そんなに気になるところはないです。鎧を着てかぶとをかぶった瞬間、気持ちが高揚しました」とコメント。新婦は「感動しました。引き締まる感じがしました」と、満面笑顔だった。 (文責/フリーライター・北代靖典)