ネリー・コルダはなぜそこまで“無双”なのか!? 強さの秘密はスイングの「5:5」
これには当然5:5に耐えられる体の強さも必要ですが、ジュニア時代から反復練習で基礎固めを続けたことによるところが大きい。両親が一流のテニスプレーヤーということもあり、才能は元々持ち得ているとは思いますが、長年にわたり積み重ねてきた技術といえます。近年、国内選手でも若いゴルファーほど、コルダのようにこの“5:5の動き”が身についています。教科書に載っているお手本のようなスイングができている選手が多いのは、それが理由です。
真似るべきレベルではないけれど… 参考にするなら「ボール挟み練習」が効果大
では、アマチュアゴルファーは彼女のどの部分を真似するべきか? スイングの動きがワンテンポ早かったり、リリースの動きは、そこだけ切り取ってできるものではなく、全てが連動している動きです。 まずはアドレスでつくった両ひじと胸の3点でできた空間を崩さないこと。この3点でボールを挟みながら練習を行い、両腕の間隔を常にキープする意識を持ちましょう。それができたうえで、彼女のテンポや体の使い方をイメージすると効果的だと思います。(吉田洋一郎)
解説/吉田洋一郎(よしだ・ひろいちろう) 1978年生まれ、北海道出身。海外のスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。D.レッドベターを2度にわたり日本へ招聘し、レッスンメソッドを直接学ぶ。世界各地で最新理論の収集と研究活動を積極的に行っている。