愛子さま 煌めくアクセはハートや星、リボンに小花の『可愛い』尽くし 数千円の服や小物のコーデが目立つようになった背景とは
■高価でもカジュアルでも「可愛い」小物 公務などでは、ミキモトや和光のジュエリーを着用されている愛子さま。そうした高価な宝飾品にも、愛子さまはワンポイントに「可愛さ」を忘れない。 愛子さまは昨年3月、大学卒業の報告のために、奈良県の神武天皇山陵を参拝された。参拝時にはシンプルなブローチを選ばれていたが、移動する愛子さまのスーツには、リボンのデザインに5粒の真珠をあしらった可愛らしいブローチが光っていた。 さらに4月に開かれた春の園遊会でも、愛子さまの耳元には花をモチーフにしたダイヤと真珠のイヤリングが輝き、首元には小粒の真珠を編み込んだチョーカー風のネックレスが可憐な雰囲気を添えた。 また、20歳の成年を迎えた21年12月や、23年12月の誕生日写真でも、花をモチーフにした可憐なジュエリーで耳元を飾っていた。 ■秋のご静養では、2990円の合皮バッグを もうひとつの愛子さまの最近の特徴は、ご静養や誕生日にあたっての写真など、プライベートな要素のある場面では、カジュアルな価格の装いやアクセサリーを選ばれていることだ。 23年夏に那須でのご静養から帰京した愛子さまは、「GU」が2490円で販売していた商品と思われる紺のワンピースをお召しだったし、昨年9月のご静養へ向かう際も「And mikka(アンド・ミッカ)」というブランドが6年ほど前に2990円で販売した合皮のバッグをお持ちだった。 そして、昨年12月に23歳の誕生日に公表された写真。皇居・東御苑で柿を愛でる愛子さまがお召しのブルーグレーの「ジレ」は、オンラインを中心に販売されていた3980円の品。アクセサリーも、カジュアルなペンダントと淡水パールのイヤリングで、かしこまらないようコーディネートされていた。
かつて小学生のころに、ご静養先でハイブランドのバッグを持たれたこともあり、高校生のころまでは“皇室御用達”とも言われる仕立ての良いブランド服がメインだった。 しかし、特にここ1、2年は、愛子さま自身がお手頃な価格帯の装いを自然体で楽しんでいらっしゃる場面を、一般の人たちも目にする機会が増えている。 それには、愛子さまの立ち位置が変化したことも関係しているようだ。 「成年皇族となった愛子さまは、存在感も増しましたが、同時に周囲にもさまざまに配慮をすることが求められるお立場になりました。というのも、世間には若い人に対して『質素であることが美徳』と考える傾向がいまだにあるからです」 もちろん安くて大胆なデザインを楽しむのも若さの特権。愛子さまは皇室という特殊な環境にありながらも値段にとらわれず、ときにはファストファッションに身を包み、公務でも可愛らしい小物やジュエリーなど等身大のお洒落を楽しまれている。そして、そうした姿を、ご両親もほほえましく見守っていらっしゃるのではないか、と石原さんは言う。 自然体の可憐さと同時に、慎ましさを感じさせる愛子さまの装い。そうした姿も愛子さまの魅力なのかもしれない。 (AERA dot.編集部・永井貴子)
永井貴子