ドジャース・大谷翔平、4戦連続マルチ安打&日本人歴代3位の米通算774安打 好調の秘けつは「立ち位置のズレの修正」
ロッキーズ7×-6ドジャース(19日、デンバー=丹羽政善通信員)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)がロッキーズ戦に「1番・DH」で出場し、二回に走者一掃の二塁打を放った。5打数2安打3打点でメジャー通算774安打とし、青木宣親(現ヤクルト)に並んで日本人歴代3位となった。6月中旬に入ってボール球スイング率を著しく改善させており、4試合連続マルチ安打と快音が止まらない。チームはサヨナラ負けし、連勝が3で止まった。 【写真】四回、打席に入った際、バットを用いて立ち位置を定めるルーティンを行うドジャース・大谷 痛烈な打球でゲームを振り出しに戻した。0-3の二回2死満塁。カウント1-1から右腕のフェルトナーが投じた真っすぐを大谷がはじき返すと、打球角度12度、両チーム通じて最速の打球速度108・5マイル(約174・6キロ)の弾丸ライナーが左中間を突き抜けていった。自身も納得の3点二塁打だった。 「しっかり甘い球を打って、結果的に全員かえすことができたので、いい打席だった」 六回2死の第4打席では2番手右腕、ミアーズからも右前打。この一打でメジャー通算774安打とし、青木宣親(現ヤクルト)に並び日本人歴代3位となった。 4試合連続マルチ安打をマークし、快音が止まらない。5月16日から6月9日までの21試合は打率・200、3本塁打、11打点と低迷したが、6月11日からの9試合は打率・371、5本塁打、11打点と急回復した。象徴するのは選球眼だ。開幕から5月15日までのボール球スイング率は「26・3%」だった。5月16日から6月9日まではそれが「38・8%」と悪化したが、6月11日以降は「17・0%」と20%以上も改善させている。 大谷自身も「同じ位置で同じように構えるというのが、同じようにボールを見ることに対しては一番大事」と語り、5月16日以降の不調時に構えがぶれていたことを認めた。「調子が悪いときっていうのはやっぱり、動きどうのこうのというより構えがしっくりこない」とも語った。 14日からは軸足となる左足とホームベースの距離をバットで測ってから打席に入っているが、それも立ち位置の確認のためだ。「球場によってラインの太さが違ったりとかするので、そこでズレたりということがないように」と不振脱出につなげた。