杉良太郎、60歳以上のダンス大会「FIDA GOLD CUP 2024」開催 最高78歳男性チームのケロッグ・ダンディーズV
日本国際ダンス連盟(FIDA JAPAN)の名誉会長を務める歌手で俳優、杉良太郎(80)が3日、東京都内で60歳以上のダンス大会「FIDA GOLD CUP 2024」を開催した。第3回の今年は全国から16チーム、最高齢の91歳を含めた約260人が参戦。特別企画では100歳のダンサーも軽やかにステップを踏み、シニアダンサーの躍動に杉も感激していた。 全国的に晴天となった文化の日に、約260人のシニアダンサーが心地よい汗で〝スポーツの秋〟を満喫した。 緊張感漂う本番前。杉は硬い表情でロビーに待機するダンサーに、「お医者さんはスタンバイしておりますので…『死に物狂い』で安心して踊ってください」とユーモラスに激励すると現場は大爆笑。65歳のヒップホップダンスチームの普及に尽力する立場で「皆さんのダンスで観客に生きる目標を与えてください」と期待すると、ダンサーたちは拍手で応えた。 主催のFIDAはシニア層を「より輝く世代」として「GOLD」と命名。今回はFIDAのダンス健康クラブ加盟の16チームが出場し、青森、宮城、静岡、熊本など12都府県から参戦した。 審査員はFIDAの神田勘太朗会長、米国が拠点でジャスティン・ビーバー(30)らと共演歴があるMaasa(マーサ)らが担当。表現力、活力、衣装などの項目で採点した。各チームはカラフルな衣装で登場し、腰痛や高血圧などを抱えるダンサーは適度なステップでエンジョイ。結果は平均73歳、最高78歳の男性チームで埼玉のケロッグ・ダンディーズが優勝した。3年前にダンス未経験者で結成し、1年かけてこの日のダンスを練習してきた。 パリ五輪ではブレイキン女子でAMI(湯浅亜実、25)が金メダルを獲得。ダンスの注目度が増す中、この日は社交ダンス教室に通う100歳の女性も登場。杉が厚労省健康行政特別参与として推進する厚労省「健康一番プロジェクト」の健康ダンスを踊り終えると、「苦しかったけど、苦しみもないと喜びも大きくならないですね」と笑顔を見せた。 杉自身は合気道や時代劇の殺陣で鍛錬し、近年はジム通いで筋トレをするが、「高齢者にならないと分からないことがある。私も80歳になり、1歳違うと(体力など)天と地ほど違って、10歳だと天文学的に違う。皆さんはこんなに元気で…」と感心していた。(山内倫貴)