五輪後も続く交流に感謝 在コスタリカ日本大使館 有吉大使が松川町を訪問【長野県】
2021年に行われた東京五輪・パラリンピックでコスタリカ共和国のホストタウンを務めた長野県松川町を、在コスタリカ日本国大使館の有吉勝秀大使(64)が23日に訪れ、交流活動を続ける町民や小中学生らと交流した。経過や活動などについて説明を聞いた有吉大使は「濃密な交流に住民の皆さんの熱意とエネルギーが感じられた。今後も交流が続いていくよう協力したい」と話した。 同大使館で2月に開かれたレセプションでは、会場に松川町の紹介ブースが設けられ、小中学生らが作成した折り紙や町民が手掛けた書、町のポスター、パンフレットなどが展示された。有吉大使は「日本の文化に関心を持っていただけた」と感謝し、「ホストタウン後も交流が続く地域はあまりない。町の皆さんと直接顔を合わせ、思いを伝えたかった」と、約1カ月間の一時帰国に合わせて町の訪問を決めた理由を語った。 中央公民館で開いた懇談会では、交流事業の中心となってきた有志団体「コスタリカくらぶ」のメンバーが活動を振り返って思いを語った他、松川中学校の生徒有志4人が大使の仕事などについて質問。仕事の内容ややりがい、楽しさ、難しさなどを聞いた。有吉大使はレセプションでの折り紙などを例に「日本の文化に触れ、喜び、関心を持っていただけた時が一番うれしい」などと話し、笑顔を見せた。 懇談を終え、松川中学校3年生の生徒は「大使と会って話をする機会はなかなかないと思うので、貴重な体験ができた。外国に対して治安面などあまり良くないイメージがあったけれど、話を聞いて外国への興味が湧いてきた」と話した。