英で恐竜の足跡200個発見 異例の規模で「恐竜ハイウエー」と話題
英南部オックスフォードシャー州の採石場で、1億6600万年前の2種類の恐竜の足跡が見つかった。英BBC放送などが2日伝えた。200個以上の足跡が見つかるのは異例で、「英国最大の足跡群」「恐竜ハイウエー(高速道路)」などと報じられている。 【写真まとめ】イギリスで見つかった大量の恐竜の足跡 足跡を確認したのは、オックスフォード大とバーミンガム大の研究チーム。足跡は石灰岩の上にあり、四足歩行の草食恐竜ケティオサウルス(体長14~18メートル)の長さ約90センチの足跡が大量に残されていた。 もう一つは二足歩行の肉食恐竜メガロサウルス(体長6~9メートル)の約65センチの足跡で、3本指の跡が刻まれていた。 恐竜が軟らかい地面を歩いた後、長い年月を経て足跡が堆積(たいせき)物に埋もれ、それが石へと変化したとみられる。150メートルにわたって続く足跡もあったという。 バーミンガム大のリチャード・バトラー教授(古生物学)はBBCに「骨の化石と違い、足跡は恐竜の動きを正確に教えてくれる」と述べた。 発見は2024年夏。採石場の作業員が規則的に並ぶ足跡を見つけた。研究チームは現在、採石場の運営会社と「足跡の保存」について協議しているという。【ロンドン篠田航一】