『ウシジマくん』など続編映画 ヒットの裏にコミック再現力
『クローズ』、『テルマエ・ロマエ』など、人気コミックを映画化した作品の続編が公開ラッシュだ。5月16日からは、連載開始から10周年を迎える『闇金ウシジマくん』の映画第2弾が公開。さらに夏には、『るろうに剣心』の続編も公開が控えている。アニメなどの実写化は、ハリウッドが挑戦しても、「イメージと違いすぎる」など、賛否を呼ぶものが多いが、近年、日本で制作される作品はコミックのファンがそのまま映画も支持する傾向にある。 【予告編】『闇金ウシジマくん Part2』
こういった作品に共通しているのは、キャラクターの再現度が高いということにつきるだろう。コミックで人気となったキャラクターや、原作そのものの世界観を丁寧に実写版として再現することで、ファンからの支持が得られやすく、ヒットにつながっている。 5月に第二弾を公開する『闇金ウシジマくん』。キャスティングについて、山口監督は「人間の業を余すことなく出してもらわなくてはいけないので、いちいち自分のカメラ映りを気にするような俳優には務まらない」と、役になりきれる出演者をそろえた。 その期待に応えたのが、冷酷非情な闇金を営む主人公『丑嶋(うしじま)馨』を演じた山田孝之だ。深夜ドラマから変わらず、同じスタイルを貫いている山田は撮影時に「衣装着て、ピアスして、ネックレスつけて…と徐々に高めていって、最後に眼鏡をかけて、『よしっ!』とスイッチが入る」と、コミックで表現されている闇金業者になりきっているという。そのトレードマークとも言えるメガネは、深夜ドラマが撮影されたとき、山田自ら特注して作ったものを使用している。 ビジュアルだけでなく、キャラクターのもつ存在感や内面的な要素まで、しっかり再現できる役者がそろうことで、表現される作品だけに、原作ファンからも支持されているのではないだろうか。 [画像]『闇金ウシジマくん Part2』(C)2014真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん2」製作委員会