ROBON、Web APIサーバー自動生成サービス「Veleta」評価版の提供を開始
ROBONは、DXを進める基盤としてITシステムに求められる要件のうち、実現が困難であったWeb API連携を自動生成によって解決する新サービスData Fabric「Veleta」評価版の提供を、10月23日に開始する。Veletaは、同社の提供するメタデータ管理サービスData Fabric「Mashu」が管理するデータベースの定義情報を使用することで、対象のデータベースに適合するWeb APIサーバーを自動生成する。 既存システムを抱える組織では、長年の仕様追加・変更や開発担当者の異動などによって、システムが複雑化し、ドキュメントも陳腐化して、システム内部がどうなっているのかわからないブラックボックスと化している。これらの「技術的負債」によって増大した運用保守コストがDX推進の基盤となるITシステム実現の妨げとなっている。こうしたレガシーシステムを変更することなく、独立してデータベースにアクセスするWeb APIサーバーを提供することで、既存システムが管理するデータも次世代のシステム間連携に参加することが可能となる。 また、システム開発の現場では、IT人材不足やITスキル不足が課題となっている。これをノーコードやローコードで回避することは、ツールへのロックインにつながり、将来の陳腐化や人材不足となる恐れがある。今回提供するVeletaでは、Go言語のような汎用プログラミング言語のソースコードの自動生成を行うため、安心して使用することができる。 具体的には、Web APIとして動作可能な完全なアプリケーションのソースコードを自動生成する。そのソースコードをコンパイルして、Web APIが動作するコンテナイメージを作成。ソースコードとコンテナイメージがそれぞれダウンロードできる。Dockerコンテナで提供されるため、他のコンテナと組み合わせることで組織の標準のセキュリティーや運用が実現できる。 最初のバージョンは、Go言語のソースコードを自動生成し、今後のバージョンでは他の言語の対応も予定している。完全なプログラミング言語のプロコードを生成するため、既存のプログラミング言語の知識があれば、ソースコードレベルで完全に自由なカスタマイズも可能となる。 また、Open API仕様書Version 3.1.0に準拠したYAMLファイルを生成し、YAMLファイルをHTMLにビルドした仕様書をWeb APIのDockerコンテナ中でホストする。YAMLファイルもダウンロードできるため、表示だけでなく、テスト用のスタブ生成など他のOpen APIツールを利用できる。 さらに、Mashuが管理しているデータベースのテーブルに対応するWeb APIを自動生成する。テーブルへのアクセスの仕組みはもちろん生成し、Web APIとして公開される項目、型、バリデーションも自動生成する。Web API仕様にあたる項目名やバリデーション仕様などはVeletaの設定画面から変更できる。 生成したWeb APIサーバーを販売可能な「プロフェッショナル版」と自組織内のみ利用可能な「スタンダード版」を提供する予定。評価期間は無料で使用できる。