日本ハムに移籍し栗山CBO（左）と意気込む福谷（撮影・黒川智章）

　中日から日本ハムへFA移籍した福谷浩司投手（33）が6日、エスコンフィールドで入団会見に臨んだ。新天地を北海道に選んだ理由は「“理解できなかった”ところ」だった。 　9日に34歳の誕生日を迎える右腕は「去年は1軍に1カ月くらいしかいなかった中でオファーを頂く…そこにまずはびっくりしました。（日本ハムは）若手が伸びてきているイメージもあるからこそ、なんで？　」と最初は思ったという。 　さらに入団交渉ではワクワクする疑問も浮かんだ。「福谷はこんなもんじゃないっていう話をいただいた。それを目指した時に自分に、どういう世界が見えるんだって思った。それが分からないことが、すごくうれしかった」。成長のビジョンを示してくれたプレゼンで将来像の幅が広がったのも決め手となった。 　2年総額9000万円プラス出来高で正式契約し、背番号は41に決定。会見に同席した栗山CBOも「優勝するために必要なピース。そこまでモノを考えて野球をやってきた選手だからこそ、年齢関係なく進化を続けられると信じている」と期待した。起用法の希望は「全くございません」と即答した福谷は「悩んで出した決断。必ず良かったと言えると信じています」。力強く決意表明した。【木下大輔】