Dissecting Table、アルバム『Fall Of The System』をリリース イベント出演も
辻一郎のソロ・ユニット“Dissecting Table”が、アルバム『Fall Of The System』をリリース。2月14日(水)にCDRのリリースとデジタル配信を行います。CDRは2枚組、20枚限定リリース、ポストカード付です。CDRのDisk 1はバイノーラル録音です。ヘッドフォンで立体音響をお楽しみください。 この作品は、2つの録音方法による異なる音響特性で構成され、再現可能なノイズミュージックの制作を試みました。11曲が収録されており、8曲目を除く5曲でバイノーラル録音とライン録音が行われています。バイノーラル録音は、シンセサイザーシステムを24チャンネルスピーカで再生して、ダミーヘッドマイクで録音しました。スピーカは、縦140cm、横152cmの長方形を形成するように、スピーカユニットを内側に向けて配置します。ダミーヘッドマイクは、長方形の重心に配置します。上辺と下辺は、それぞれ8つのスピーカで構成され、互いに平行に並んでいます。2入力、8出力のミキサーを2つ用いて両辺に音源を配置します。左辺と右辺の4つのスピーカは、上辺と下辺の頂点のそばに配置したスピーカに隣接して配置します。 更に、これらのスピーカから20cmはなれた左辺と右辺に4つのスピーカを配置します。2入力、8出力のミキサーを用いて前後に音源を移動します。但し、ミキサーの出力信号は、同じ信号が2つ出力されます。そのため、左辺のスピーカは、右辺の音源移動と逆に移動できるように配置します。バイノーラル録音をヘッドフォンで再生すると個人差はありますが、音像は頭外定位します。 一方、ライン録音で音像は頭内定位します。「Wailing Wall」という曲は、シンセサイザーシステムの白色化フィルタ、サレンキー回路及び、状態変数フィルタを用いて演奏しています。白色化フィルタと状態変数フィルタは2つ用いています。これらの回路は異なるため、音色も異なります。特に、2つの白色化フィルタの出力信号はミキサーに入力して、2チャンネルスピーカの音像または、8チャンネルスピーカの音源を移動させます。これより、斬新な音響を作り出します。24チャンネルスピーカを用いて、上辺の8チャンネルスピーカからこれらの信号を再生して、試聴者にインパクトを与えます。 また、Dissecting Tableは、4月13日(土)に東京・OCHIAI SOUPで行われるノイズ・イベント〈MACHINE PARTS FESTIVAL 2024[Day1]〉に出演予定です。その他の出演予定バンドは、SUPPRESSION、K2、MO*TE、DETERGE、SEHKTOR 8、THE NAUSEA、EBOLA DISCO、SD.KFZです。新旧のバンドが出演する怒涛のライヴになりそうです。是非、ノイズミュージックの中枢OCHIAI SOUPにご来場ください。