生ゴミ→堆肥→地域の輪! 福岡市東区に環境+交流ガーデン誕生
堆肥持参も散策も
同ガーデンでは、敷地内の落ち葉や雑草を木箱に集めて堆肥にしたり、住民が自宅でつくった堆肥を持ち込んでもらったりして、野菜や花に与えます。イベントなどがない日も、地元住民は自由に散策でき、季節の花を楽しめます。今後も関係者で意見を出し合い、さらなる活用策を検討していくそうです。 「3世代、4世代が集い、何でも話せる場所にしていきたい」と松田さん。吉村さんは「環境活動、教育、高齢者の生きがいづくりなど、いろんな役割のある場。ここからコミュニティーの活性化につなげ、社会全体にも広げていけたら」と話します。 LFCでは2023年10月から香住丘公民館で堆肥づくりに関する講座を定期的に行っており、今後も継続して、地域内で循環型社会の実現に向けた取り組みを発信します。 生ゴミから肥料をつくり、育てた野菜を食べるといった循環に地域で挑む取り組みは、LFCとその関連団体・NPO法人「循環生活研究所」(福岡市)の働きかけによる事例が東京、福岡にあるものの、平さんは「今回は地域が主体となっており、こんなにいい取り組みは他にない」と力を込めます。 循環型社会の実現に向けて、平さんたちは近く、同様のガーデンの普及を進める協会を都内の団体などと設立する予定です。「ノウハウを提供し、短期間でつくれるように各地を支援していく。2030年には全国の政令市で計1500か所に増やしたい」と意気込んでいます。 循環型社会の実現に向けた歩みが、福岡からまた広がっていきそうです。
読売新聞