白川郷、合掌造り集落で放水訓練 水柱があちこちに
世界文化遺産に登録されている岐阜県白川村の白川郷で29日、伝統の合掌造り集落の火災に備えた恒例の放水訓練が行われた。まだ紅葉に染まり切っていない山々に囲まれ、高さ20～30メートルほどの水柱が集落のあちこちで白く立ち上った。 白川郷には大小114棟の木造家屋が軒を連ねる。火災の際、水のカーテンを作り燃え広がるのを防ぐため、地元消防団と住民が年に1度、60基ある消火用放水銃の点検を兼ねて一斉放水している。 集落を一望できる展望台には見物客らが集まり、サイレンを合図に午前8時から放水が始まった。旅行で訪れた無職の女性は「実際に見るのは初めて。迫力があって感動した」と話した。
