【広島好き】新井監督の9連戦8先発の大胆起用で勝率5割以上確定 有言実行の全員野球で頂点へ
新井監督は就任時から「全員が戦力だと思っている」と選手たちに言ってきた。外国人選手が開幕早々に離脱した今季は若手を積極起用。矢野雅哉が遊撃のレギュラーに定着し、二俣翔一もユーティリティー性を発揮して1軍に欠かせない戦力となった。言葉だけでなく、試合途中から積極的に選手を入れ替える交代策も「全員で戦っている」意思表示でもあった。
投手起用だけではない。ジェイク・シャイナーの負傷によって昇格のチャンスを得た林晃汰を4日中日戦から2戦連続先発起用。11日には中村奨成を1軍に呼び、同日に「1番左翼」でスタメン出場させた。9連戦の中で打線の軸である秋山や野間を休養させながら若手に出場機会を与えた。
新井広島は開幕前の評論家予想では、下位予想が多かった。他球団と比べても戦力がそろっているわけでもない。それでもちょうど100試合を消化して首位に立ち、セ界の優勝争いをリードしている。
「1軍も2軍も含めて。全員で戦えていると思います」。
9日阪神戦後、新井監督は胸を張った。最後まで新井広島は総力戦で戦い抜く。
文:前原淳
前原淳