高校生の娘が、「卒業後は大学に行かず公務員になりたい」と言っています。進学したほうが“収入が高い”と思うのですが、年収はどれだけの差になりますか?
高校卒で就職するメリット・デメリット
高校卒で就職する場合のメリットとデメリットについても見ていきましょう。まずメリットとして挙げられるのは以下の通りです。 ●経済的に早く自立できる ●大学への進学費用がかからない ●社会人キャリアを長く、多く積める 就職をすれば給料がもらえるようになるため、親の扶養を出て自分で生活し、自分の思う通り自由にお金を使えるようになります。また大学卒よりも早く社会人になるため、社会人としてのキャリアをより長く、多く積むことができます。 一方でデメリットとして以下のものが考えられます。 ●年収や生涯年収が大学卒よりも低くなる ●応募できる仕事が制限される傾向にある ●大学卒に比べてキャリアアップがしにくい可能性がある 先ほど比較したように年収と生涯年収は大学卒のほうが高くなっていることや、公務員の仕事内容によっては「大学卒業」を要件としている職種・職務があるため、選択肢が大学卒よりも少なくなる可能性があります。
公務員における高校卒と大学卒の年収差はやや大きい
今回は公務員における高校卒と大学卒の年収差について解説しました。年収では最も年収差がある時期で高校卒のほうが大学卒よりも約130万円下回り、生涯年収で比較するとのほうが396万円低くなっています。まずは子どもに高校卒で就職するメリット・デメリットを十分理解したうえで就職を希望しているかどうかを確認してみましょう。 出典 総務省 令和5年地方公務員給与の実態 第8表 団体区分別、会計別、職種別、学歴別、経験年数別職員数及び平均年間給与 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部