レアルで全シーズン《90%超え》のパス成功率 精密機械クロースが繋いだ34000本のパス
ホーム最終戦のベティス戦でも98.2%の成功率
今季限りでの現役引退を表明したレアル・マドリードMFトニ・クロースは、本拠地サンティアゴ・ベルナベウ最後のゲームとなった25日のラ・リーガ最終節レアル・ベティス戦でも抜群の安定感を披露した。 このゲームでクロースが繋いだパスはチーム最多の110本で、成功率は98.2%に達する。試合はスコアレスドローに終わったが、改めてクロースの凄さが分かるゲームだったと言える。 クロースはトップレベルを維持した状態で現役を退きたいとの考えを持っていたようだが、その凄さは数字にも表れている。レアル加入以降、クロースのパス成功率が90%を下回ったシーズンはない。リーグ戦、CLと全てのコンペティションで90%以上のパス成功率を残しており、まさに精密機械だ。 スペイン『as』はクロースがレアルで実に34000本を超えるパスを繋いだと振り返っていて、成功率は94.6%と極めて高い。まだチャンピオンズリーグ決勝のドルトムント戦が残っているため、パス本数はまだ増えるだろう。 同メディアによれば、元アルゼンチン代表の天才司令塔ファン・ロマン・リケルメはクロースのことを「サッカー界で(テニスの)フェデラーに最も近い人物」と評している。エレガントかつ、正確無比という意味だ。 クロースに代わるゲームメイカーを見つけるのは不可能に近い。来季からのレアルは中盤の構成で新たなアプローチが求められることになり、ゲームメイクの部分をクロースに頼れないのは痛手となるはずだ。
構成/ザ・ワールド編集部