見た目も走りも「ダイナミック」に進化! ルノー・キャプチャー改良、人気SUVが大幅刷新
表情一新、シャープな顔つきに
フランスの自動車メーカーであるルノーは4月4日、小型SUV「キャプチャー」の改良新型を発表した。欧州では今秋に発売される予定だ。 【写真】印象変わった!ルノーの人気コンパクトSUVに改良型【ルノー・キャプチャーを写真でじっくり見る】 (22枚) 現行世代のキャプチャーは2019年に登場したBセグメントのSUVで、今回の改良ではデザインを一新し、グレードも見直された。 フロントエンドはシャープな印象を与えるものとなり、リアライトも変更。新しいボディカラーやトリムオプションなどが追加されている。
エスプリ・アルピーヌも設定
インテリアも大きく変わり、新世代のインフォテインメント・システムを搭載するなど装備の充実化を図った。ルノーは、より「モダン」で「高級」な雰囲気を醸し出していると言う。 10.4インチの縦型スクリーンには最新マルチメディア「OpenR Link」を搭載し、コネクティビティ機能とワイヤレス・スマートフォン・ミラーリング機能を標準装備する。 「テクノ」グレードでは黄色のステッチが施され、「エスプリ・アルピーヌ」ではブルーのインサートとフランス国旗のモチーフが追加される。 クロームやレザーといった素材は持続可能性の観点から廃止された。ルノーによると、肌触りや快適性を損なわない低カーボンフットプリントのリサイクルファブリックが使用されているという。 実用性も忘れていない。後部座席は最大160mmスライド可能で、室内には合計24.7Lの収納スペースが点在し、トランク容量は5人乗車時で536Lである。
ダイナミックな走りに磨き
キャプチャーは基本構造をクリオ(日本名:ルーテシア)と共有しており、CMF-Bプラットフォームと2種類のパワートレインを引き続き設定する。 標準車は1.0L 3気筒ガソリンエンジンと6速MTを搭載し、最高出力91psを発生。欧州WLTPサイクルで約20.5km/lの燃費を実現する。 フルハイブリッドのキャプチャーEテックは、95psの1.6Lガソリンエンジンに48psの電気モーター、18kWのスターター・ジェネレーター、1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせ、合計出力145psを発生し、燃費は約25.5km/lとされる。最大約43km/hまで短時間の電気走行が可能だ。 シャシー構成はほぼ変わらないが、サスペンションのジオメトリーとショックに調整が加えられ、「よりダイナミックな走り」を実現する。ステアリングもレスポンスとコントロール性向上のために改良された。 その結果、改良新型キャプチャーは「ドライビング・プレジャーが大幅に向上」しているという。 キャプチャーはルノーのベストセラー車の1つだ。現行世代は2028年頃まで販売されると予想されており、その後、EVモデルを含む次世代車が登場する可能性がある。
フェリックス・ペイジ(執筆) 林汰久也(翻訳)