朱色のとんがり帽子、冬の潮風にそよぐ アロエの花々、下田の板戸海岸で見頃
下田市白浜の板戸海岸でアロエの花が見頃を迎えている。とんがり帽子型の朱色の花々が潮風にそよぎ、澄み切った下田の海とのコントラストが広がる。伊豆白浜観光協会によると、月末まで見頃の見込み。 海岸沿いには約500メートルの遊歩道が設けられ、周辺で咲き誇るアロエはおよそ2万本。静岡県内外から観光客が足を運び、思い思いに散策を楽しんでいる。協会によると、白浜地区にアロエが広まり始めたのは明治時代後期。地元の漁師が南方から持ち帰ったのが起源と伝わる。霜が降りない温暖な地域で開花するため、全国的にも珍しいとしている。 協会スタッフの津田亜由美さん(40)は「下田の観光は夏のイメージが強いが、冬ならではの景色をぜひ楽しんで」と来訪を呼びかけている。遅咲きの花は2025年1月上旬ごろまで咲いているという。 周辺では同5日まで協会主催の「アロエの花まつり」を開催中。アロエ茶のサービスや鉢の贈呈(先着)を実施している。
静岡新聞社