広島、9月の大失速響き4位フィニッシュ 新井監督「私の力不足。覚悟と信念を持って強いチーム、強い選手を育てる」
○ 広島 3 - 1 ヤクルト ● <25回戦・マツダスタジアム> 広島は今季最終戦に勝利。68勝70敗5分けのセ・リーグ4位で今季の全日程を終えた。 最終戦の先発マウンドに上がったのは今季限りでの現役引退を発表した野村。13年目右腕は1回1安打無失点、2奪三振の好投で有終の美を飾った。 2回からはドラフト3位の滝田が4イニングを2安打1失点に抑える好投を見せ、プロ初登板でプロ初白星をゲット。6回からはドラフト2位の髙が2イニング1安打無失点に抑え、両左腕とも上々の一軍デビューを果たした。 野手も期待の若手が数多くスタメンに並び、「7番・三塁」出場した内田はプロ初打席で初安打をマーク。「4番・一塁」で出場したドラフト4位の仲田も4回の第2打席でプロ初安打を放ち、直後に5番・田村が先制の右前適時打を放った。 試合後には最終戦セレモニーが行われ、新井監督がファンにあいさつ。「ラストスパートの9月、このような形になってしまったのは、ひとえに監督である私の力不足と痛感しています」と大失速のシーズンを振り返った。 「ですが、選手は最後の最後まで頑張ってくれました。決しても何も残らなかった、何も残せなかったシーズンだったとは私は思っていません。少しずつですが、若い選手は成長しつつあります」と一定の成果はあったと語り、「もうすでに来季へ向けての戦いは始まっています。あさってから若手の教育リーグが宮崎で始まり、秋季練習、秋季キャンプも始まります。厳しい練習になると思います」と予告した。 悔しさを晴らす新シーズンへ「来シーズンはさまざまなことが変化する年になると思います。変わっていかなければいけないと考えております」と指揮官。「変わるということは、それとともに痛みも生じてくると思います。今年よりも来シーズンはさらに、険しく、厳しい道のりになると思います。覚悟と信念を持って、強いチーム、そして強い選手を育てていきたいと思います」と宣言した。
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