長野朝日放送

黒部ダムの紅葉が見頃を迎えています。来月で運行が終了する遊覧船「ガルベ」に乗って楽しめるのもあとわずか。「最後に」と多くの観光客が訪れています。 標高1470mの黒部ダムを包み込むように色づく赤やオレンジ、黄色の木々。 ■兵庫から 「めっちゃ色づいててさ、きれいかった」 ■神奈川から 「赤と緑と黄色とコントラストがすごい。こんなに見られると思わなかった」 上からだけでなく… ■中野希友未アナウンサー 「目の前には黒部湖、そしてもうすぐそこに紅葉が絵に描いたように迫ってきていて、初めての経験ですね」 黒部湖を周遊する遊覧船「ガルベ」。およそ30分かけて湖を一周します。 ■中野アナ 「奥の方まで紅葉進んでますよ、赤黄色緑グラデーションになっています。船に乗らないと見えない景色ですね」 ■安曇野市から夫婦 「最高ですね、気分は」 「初めて来ましたけど、あと19日というので、来ました」 遊覧船は、利用客の減少や船の老朽化を理由に、来月10日をもって終了することが決まっています。1969年から運航が始まり、「ガルベ」は2代目として2000年に就航しました。 翌年の紅葉シーズンには… ■「私たちは結婚いたします」 遊覧船スタッフ同士の結婚式会場となり、新しい家族の誕生を見守りました。 日本一高い所で運航する遊覧船としても人気を集め、たくさんの思い出が詰まった「ガルベ」。船の長さは16m、重さ11tで80人乗りの大型船です。 24年前、黒部ダムへの搬入は一筋縄ではいきませんでした。 狭いうえに、急カーブがいくつもある輸送ルートでしたが、船体を3つに分解させて運搬。20人がかりの大がかりな作業を経て黒部ダムにやってきたのでした。 船から紅葉狩りを楽しめるのもあとわずか。 ■群馬から 「残念ですね、もっと早く乗っておけばよかった。でも最後乗れてよかった」 ちなみに… ■中野アナ 「黒部ダムと言えば、黒部ダムカレー。ガルベに見立てたカツは、今後も残るということです。安心です！」 遊覧船では、ラストイヤーとしてイベントの企画などもしていて、先月末時点の乗船客数は去年の2倍以上！週末はほぼ満員で運航しているといいます。 ■関電アメニックスくろよん観光事業部・大蔵春美さん 「堰堤から見る景色と、船に乗って湖水から見る景色は全然違うので、立山も下から眺める感じできれいに見えたりするので、上流の景色は見てほしい」 半世紀以上にわたって愛されたガルベの運航は来月10日まで。 惜しまれつつ、最後の紅葉シーズンを駆け抜けます。