佳子さま「ヤーサス」ギリシャ語で気さくにあいさつ ギリシャ公式訪問で多くの人とご交流
秋篠宮家の次女・佳子さまは、5月25日から8日間の日程でギリシャを公式訪問されました。 【画像】青と白のギリシャ国旗を思わせる装いの佳子さま ギリシャ初の女性大統領、サケラロプル大統領を表敬訪問された佳子さま。 今回の訪問は日本とギリシャの外交関係樹立125周年にあたってのもので、温かい歓迎を受けたことに感謝のことばを述べられました。 佳子さまは、大統領に天皇陛下からのメッセージを伝えられました。 佳子さま: 天皇陛下からのおことばでございます。くれぐれもよろしく、と仰せでした。また125周年と文化観光年を契機に、ギリシャと日本との友好親善が深まることを願っておりますとのおことばでございました。 続いて首相府を訪ねられた佳子さま。ミツォタキス首相夫妻との面会では両国の伝統工芸品が話題になるなど、和やかに懇談されました。 ギリシャの文化大臣らと臨まれた両国の外交関係樹立125周年の記念式典。佳子さまは、おことばを述べられました。 佳子さま: 今回は限られた期間ではありますが、私も貴国の多くの素晴らしさの一端に触れるとともに、ギリシャに暮らす方々とお会いできることを楽しみにしています。 最後はギリシャ語で「エフハリスト ポリ(ありがとうございました)」と締めくくられると、会場は拍手に包まれました。
アテネの街とエーゲ海を望み…世界遺産も視察
今年は両国の「文化観光年」と定められていて、佳子さまはギリシャを象徴する観光地にも足を運ばれました。 首都・アテネの世界遺産「アクロポリス」にあるパルテノン神殿。ギリシャ神話の女神・アテナをまつるため約2500年前に建設され、現在も修復作業が続けられています。 青と白のギリシャ国旗を思わせる装いの佳子さま。高さ10メートルを超える柱を見上げながら、考古学の専門家の説明に耳を傾けられていました。 アテネの街とエーゲ海を望むアクロポリスの高台では、多くの遺跡が残る歴史ある街について質問しながら眺望を楽しまれました。 アテネ近郊のサラミナ島にはフェリーで向かい、ファネロメニ修道院を訪ねられました。 島の伝統衣装を着た地元の女性たちがバラの花びらで歓迎のフラワーセレモニーを行い、佳子さまは笑顔で赤絨毯の上を進まれました。 17世紀に建てられたファネロメニ修道院。壁画は、かつてロウソクのすすで黒く汚れていましたが、日本の協力で7年の歳月をかけ修復が行われました。 佳子さま: 上に行くにつれてどんどん細かく丁寧に描き込まれているのですね。 鮮やかな色彩を取り戻した壁画を見上げ「信者の方がどれほどお喜びになったかよく分かります」と述べられました。 視察後、地元のハーブティーとお菓子でおもてなしを受け、ギリシャ語を交えて修道院関係者との会話を楽しまれたということです。 128年前、第1回近代オリンピックが行われたアテネ。佳子さまは会場となったパナシナイコ・スタジアムへ。 敷地内にある博物館では、1964年(昭和39年)に開催された東京五輪のポスターなどをご覧になりました。 聖火の引き継ぎに使われる聖火皿については「開催国へと聖火の火を渡す前に、ここの一番上に火を灯す儀式が行われます」と説明を受け「ずっと長年使われているものですか?」と質問されました。 佳子さまは、2024年に開催されるパリ五輪の聖火の引き渡しにも使われたという器を興味深そうに覗き込まれていました。