【西武】元山飛優「昨日の悔しさと今日にかける思い」連敗を8で止める決勝打 前日失策後に交代
<日本生命セ・パ交流戦:西武5-0広島>◇12日◇ベルーナドーム 西武元山飛優内野手(25)が均衡を破った。5回2死三塁、広島森下の4球目をすくって中前へ。本塁打を除くとチーム36回ぶりの適時打で先制に成功した。「昨日の悔しさと今日にかける思いが出た。ほえずにはいられなかったのが本心です」と力強くガッツポーズ。連敗を8で止める決勝打となった。 前日11日、失策後にベンチに下げられた。チームは12球団最速で40敗に到達。最後の打者となった源田はしばらく一塁から立ち上がれなかった。好投した今井に、ロッカーで「ごめんな」と謝る主将の姿を見た元山は、深夜日付が変わるまで1人、室内練習場でバットを振り続けた。 試合前、渡辺GM兼監督代行が「今日はお前が頑張れ」とグータッチしてくれた。円陣では4日に昇格したベテラン栗山が「1軍に戻ってきてからまだ1勝もしてない。勝たせてくれ」と切なる言葉を届けた。広島森下は大学日本代表時代から仲が良く、好投手であることは身に染みて分かっていた。スタメン起用に、森下打ちで応えた。 打線はつながり、この回打者一巡の6安打5得点。1回で複数得点したのは4日のヤクルト戦(神宮)以来、7試合ぶり。元山は「1人1人、熱い気持ちを持って準備している。それが今日、結果になってよかった」と胸をなで下ろした。【鎌田良美】 ▽西武渡辺GM兼監督代行(連敗ストップに)「ひとつ勝っただけで大手を振って喜べないんですけど、この勝ちが選手にどういういい流れを与えるかというところで、明日もしっかりやっていきたい」 ▽西武源田(前夜の悔しい敗戦から一夜明けて連敗ストップ)「まずは勝てて良かった。今日はあそこ(5回)で一気につながったんでよかったです。明日が一番大事。勝てるように頑張ります」