車に乗っていると「停止線」からはみ出て止まっている車がいました。これって違法になりますか?
大幅に停止線を越えてしまったとき、どのように対処すればいいか分からない方もいるでしょう。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説 また、取り締まりを受けてしまうのではないか、周囲の邪魔になってしまっているのではないかと心配に感じる方もいるかもしれません。 本記事では、停止線を越えて停車してしまったときに法律違反になってしまうのかについて、また、停止線を越えてしまったときの対処法をご紹介します。 車の運転で停止位置について不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
停止線を越えて停止するのは違反?
国土交通省近畿地方整備局が公表している「設計便覧(案)第14章 交通安全施設」において「停止線は、車両のいかなる部分でもその線を超えて停止してはならないことを示す表示であり……(一部抜粋)」と記載されていることから、停止線を越えて停止してはいけないことが分かります。 ◆一時停止する位置は? 停止線からはみだして停車をしたという場合は、一時停止をしたと認められず、取り締まりの対象になる可能性があるでしょう。一時停止の位置について、道路標識による停止線が設けられている場合はその直前で停止、停止線が設けられていない場合は交差点の直前で停止する必要があるようです。 停止線をタイヤで踏んでしまうと、一時停止と認められない可能性があります。また、停止線のある道路でスピードを落としゆっくり進み、完全に停止しないまま停止線を越えて走行し続けた場合も一時停止とは認められないことがあるようです。 なお、警視庁「反則行為の種別及び反則金一覧表」によると、取り締まりを受けた場合、普通車は7000円、二輪車は6000円、反則金が発生します。 反則金を期日内に納めなかった場合は刑事裁判にかけられ、道路交通法第119条により3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられる可能性があるので注意が必要です。 ◆停止線を越えてしまいバックするのはあり? 停止線を越えて停車してしまったとき、そのままの位置にとどまるかバックして停止線の位置に戻るのかは、周りの状況によって異なります。 横断歩道に重なってしまったときや、交差点に侵入してしまったときは、歩行者や車の邪魔になってしまう可能性があるため、バックで戻りましょう。停止位置まで車をバックさせるときは近くに歩行者やほかの車がいる可能性もあります。必ず周囲の状況を見渡し、安全であると確認できてから車をバックさせましょう。 周囲に人や車が多く、バックするのが危険だと判断した場合は、そのまま停止し続けてください。交通の妨げになる場合はタイミングを見計らってバックしましょう。