“中国による侵攻”テーマのドラマ、台湾で制作…工作活動も描く 狙いは?
国防安全研究院 蘇紫雲所長 「ビジネス、軍隊、宗教、反社会勢力などへの浸透がある。これらはすべて中国の戦術だ。中国は人々の心の弱みをついて浸透する」 台湾の中に中国に同調する人を増やすことも目的だといいます。その舞台の一つは「お寺」です。 この日、台中市にある道教の寺院で行われていたのは、霊媒師を通じて神のお告げを聞く儀式。この寺院では、去年、中国・福建省の寺院での行事に参加するなど積極的に中国を訪れてきました。ただ、その行事では“中台は一つの家族だ”という垂れ幕や、宗教が“中台を団結させる絆だ”とするスローガンも…。 台湾政府はこうした行事を通じてお寺や信者を「中国寄り」にする工作が行われているとみています。
台湾侵攻ドラマの予告編の最後には、草むらから中国軍の兵士らが静かに姿を現します。 ドラマ「零日攻撃ZERO DAY」プロデューサー 鄭心媚さん 「このシーンの意味は、(中国の)浸透はすでに人々の周りに存在しているということ。台湾の人々に“戦争”はもう始まっているという注意を呼びかけたい」 ドラマのプロデューサーは、台湾が直面する脅威に関心を高めたいと話しています。