【解説】中東緊迫化 「報復の連鎖」か…戦闘拡大の可能性、ガザ情勢への影響は?
■日本への影響… エネルギー価格が上昇?
――今後、エネルギー価格の上昇など日本への影響も出てくるのでしょうか。 田中浩一郎教授 「紛争が拡大した場合、一番の問題は、エネルギー価格もそうですが、ホルムズ海峡という、いわゆるチョークポイントがどのようになってしまうのか…。そうなると石油、ガス、その他諸々の物資の輸送に大きな障害が発生します」 「それは世界的にも大きな問題になるのですが、日本を含む東アジアというのは、この地域にエネルギー資源をかなり依存している国が多いわけですから、みんな大変なことになると予想はしています。特に価格は一時的にせよ、急騰するというような事態を迎えることも大いにあり得ます」
■収束があるとすれば…どのような形に
――今後、イランとイスラエル、そしてガザ地区の紛争について、収束があるとすればどんな形でしょうか。 田中浩一郎教授 「今回のケースでイスラエルが、とりあえずこれ以上(イランに)反撃をしない、報復をしないということで、少なくともおとなしくしていれば…おとなしくしてくれていれば、それであれば、ここの一連の連鎖、暴力の応酬は一旦、ここで止まります。だからといって、これでイスラエルとイランとの間で、今後、一切戦火を交えないということを保証するわけでもないと」 ――ガザについてはどうでしょうか。 田中浩一郎教授 「ガザは、あまりいい見通しがどのみちありません。残念ですけれど、イスラエルが攻撃をしなかったとしても、現状の悲惨な状況を改善するような術もまた取られないままということですので、この現状は決していい状態ではないということです」 (4月15日放送『news zero』より)