【ゴルフルールクイズ】カイロで温めたボールを打とうとしたら「失格」と言われた。そんなはずないよね?
ゴルフのルールをクイズ形式で分かりやすく解説。今回は、カイロでボールを温めて打つことの是非について。
* * * 「うう、寒~~~」 晴れてはいるが、スタート時間が早かったこともあり、手がかじかむ寒さ。1番ホールを終えると、ポケットからカイロを取り出し、手を温める。 「やっぱり冬はボールも飛ばないよね~」 と同伴者。たしかにスタートホールはナイスショットだったのに、いつもより20ヤードは飛んでいなかった。そこでふと 「ボールを温めたら飛ぶのかな?」
思い立ったが吉日。ポケットにカイロとボールを一緒に入れて温めてみることに。 2番のティーイングエリアに立ち、ほんのり温まったボールを取り出すと、気のせいか飛びそうな気がする。 「よーし、ドラコンいただきよ!」 ところがすかさず同伴者から物言いが。 「待って! 意図的に温めたボールを打ったら失格よ」 ししし、しっかく?? いくらなんでも厳しすぎない?
少しでも飛距離が出るように、カイロで球を温めてプレーするとどうなる?
A. 罰なし B. 2罰打 C. 失格 正解は…… --------
C「失格」 プレーヤーは、球をこすったり、温めたり、なんらかの物質を付けたりして、性能・特性を故意に変えた球でストロークを行ってはならない(規則4.2a(2))。この違反に対する罰は、2018年までは2罰打(2度目の違反は失格)だったが、2019年のルール改正で最初の違反から失格となった。故意ではなく、たまたまポケットにカイロと球が一緒に入っていただけなら違反ではないが、疑われる可能性もあるので競技の際は注意が必要だ。 監修:JLPGA競技委員・阿蘇紀子、中﨑典子 撮影:姉﨑正 週刊ゴルフダイジェスト2月13日号より一部改