美浜原発の仮処分決定は15日 運転の差し止め可否、大阪高裁
運転期間が40年を超えている関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)は老朽化が進んで安全性に問題があるとして、約80キロ圏内の福井、滋賀、京都の3府県の住民が関電に運転の差し止めを求めた仮処分の即時抗告審で、大阪高裁は15日に決定を出すと決めた。住民側が11日、明らかにした。 仮処分は民事保全法で定められた手続き。決定は直ちに効力が生じるため、差し止めが認められれば関電は営業運転の停止を迫られる。 22年12月の大阪地裁決定は、原子力規制委員会の新規制基準に沿って劣化状況の評価や点検が実施され、老朽化対策や安全性に問題はないと判断して申し立てを却下し、住民側が即時抗告していた。