「1年間頑張りました」 下伊那農業高校茶道班 講師が班員に免状授与【長野県飯田市】
長野県下伊那農業高校茶道班の免状授与式が1日、校内の茶室であった。1~3年生の班員27人が、講師の古川宗代(本名・加代子)さん(74)から修行過程に応じて家元から授与される「免状」を受け取り、1年間の努力を振り返るとともにさらなる上達へ思いを新たにした。 茶道班には3年生3人、2年生14人、1年生10人が所属。月2回の稽古で茶道の流派の一つ「表千家」教授の古川さんから作法や茶のたて方を教わっている。 本年度は4年ぶりに学校文化祭で茶会を開催し、茶室を訪れた来校者を作法にのっとってもてなした。 この日は、1年間の稽古の成果として1年生は「入門」、2年生は「習事」、3年生は「飾物」という表千家の免状を受け取った。古川さんは「1年間よく頑張りました」とねぎらいの言葉をかけながら免状を手渡し、3年生には「卒業後も気軽に茶室に来て」と呼び掛けていた。 祖母の影響で高校から茶道を始めたという3年の生徒は「(校内に茶室がある)この環境で茶道ができたのはいい経験だった。たたみの歩き方などの作法も学ぶことができてよかった」と3年間の活動を振り返った。