原油先物続伸、ガザ停戦交渉が難航-アジア株高でリスクオンムードも
(ブルームバーグ): 原油先物相場はアジア時間7日の取引で続伸。パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡ってイスラエル側が停戦案を拒否していることを背景に中東情勢が緊迫化していることや、金融市場全般に広がるリスクオンムードが背景にある。
世界的な指標である北海ブレント原油先物の7月限は1バレル=84ドルを目指す展開。前日は0.5%高で取引を終えている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)6月限は79ドルに近い。
イスラエルの戦時内閣は、仲介役のカタールとエジプトが提示した停戦案について、イスラム組織ハマスが合意した内容を全会一致で拒否。イスラエル政府は引き続きガザの主要都市ラファでの軍事作戦を継続することを表明している。
また、米金融当局による年内の利下げ開始に対する楽観的な見方を背景にアジアの株式相場が上昇していることも、原油高につながっている。米国で借り入れコストが低下すれば、同国でのエネルギー需要にプラスに働くとみられている。
関連記事
原題:Oil Rises With Mideast Tension to the Fore as Truce Talks Falter(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Yongchang Chin