債券下落か、低調な国債入札受け米長期金利上昇-日銀政策修正も警戒
(ブルームバーグ): 30日の債券相場は下落が予想されている。米国市場で前の日に続き国債入札が低調となったことを受けて長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。日本銀行が早期に国債買い入れ減額や追加利上げを行うことへの警戒感も重しになる。
世界的な債券売りが米7年債入札の重しに-BTIGのディガロマ氏
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、日銀の政策修正観測が高まっており、下値を模索するとみる。金融緩和に積極的なリフレ派と目されていた安達誠司日銀審議委員の前日の会見もタカ派的で、「日銀内の利上げに向けた機運の高まりを感じさせた」と語る。
利上げペース早める必要も、円安で物価再上昇なら-安達日銀委員
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.08~1.1%(29日は1.075%で終了)、先物中心限月6月物は142円90銭~143円10銭(同143円12銭)。
先物夜間取引で6月物は29日の日中取引終値比7銭安の143円05銭で終えた。
2年債入札
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Masahiro Hidaka