日本ドラマ初主演の2PMチャンソンが、人との縁を繋ぐために意識していること「最後まで、どうしたらその人と向き合っていけるかを考えたい」
探している人に会えると噂の純喫茶イニョン。途切れた縁を再びたぐりよせるため、切実な想いを抱えて訪れる人をもてなすのが、マスターの淹れるコーヒーだ。この若きマスター・シウを演じるのが、韓国のダンス&ボーカルグループ・2PMのメンバーで、俳優としても活躍するファン・チャンソンさん。今後、日本でどんなことに挑戦したいかなど、お話をうかがいました。 【写真を見る】2PMのときと違う表情を見せる“俳優”チャンソン
最善を尽くす。後悔はしない。
――主演をつとめる『純喫茶イニョン』。イニョンとは、韓国語で「縁」という意味だそうですが、チャンソンさんがふだん、人との縁をつなぐために、後悔することのないように、気をつけていることはありますか。 縁って、人と人とを結びつける、目にはみえない力のことだと思うんですよね。友達や先輩・後輩、仕事仲間に家族……。出会った人にはそれぞれ縁があったのだと思いますが、力にはやっぱり、強弱がある。どんどん関係性が強くなっていく人もいれば、逆に弱まって遠ざかってしまう人もいるでしょう。 ――どんなに親しくしていたくても、離れてしまう人はいますね。 だから僕は、その力が消えてなくなってしまうまで、最善を尽くしたいと思っています。ああ、遠ざかっているな、と感じたとしても、諦めない。最後まで、どうしたらその人と向き合っていけるかを考える。だから、たとえその人と二度と会えなくなってしまったとしても、後悔することはありません。 ――できることは、全部したから。 そう。縁がなかった、としか言い表せない現実がそこにはあって、悲しいことだけど、受け止めるしかない。でもそこに、後悔はありませんね。 ――ちなみに、チャンソンさんにとって、とくに縁が強いと感じる相手は? 2PMのメンバーはもちろん、長年一緒に仕事をしている人や、同じ役者の道に進んだ高校からの友人……数えきれないくらい、いますね。
日本人俳優で共演したい人は……。
――日本と韓国の往復だけでも大変だと思うのですが、2PMとしての活動に俳優業、写真展なども開催して、本当にお忙しいですよね。どんなふうに息抜きしているんですか? 音楽を聴いて気持ちを切り替えることが多いですが、ストレス解消にはやっぱり、体を動かして汗を流すことですね。筋トレとか、ゴルフとか。ゴルフは初めて8年くらいで、スコアは80台なんですよ。 ――プロ並じゃないですか! 日本にもゴルフ場はたくさんあるので、ぜひまわっていただきたいです。今年は、日本のエージェントとの契約も決まったんですよね。 歌手活動と演技の仕事で忙しいので、なかなか他のことにチャレンジする余裕はないだろうけど……阿部寛さんと共演できたらいいなあと思っています。内田英治監督の『異動辞令は音楽隊!』をみて、その映画が面白くて! 最近アクション、犯罪、スリラージャンルの作品をやってみたいと思っていたので、そのジャンルでとても素敵な俳優さんだったことを思い出しました。ほかにも、いろんなジャンルの作品に出てみたいです。 ――たとえば? 『純喫茶イニョン』は心温まるファンタジックストーリー。現実にはありえなさそうなことが起きるんですけど、でも、人の心の描き方はとても現実的で、僕たちの日常にも重なる。それが魅力的だと思うんですが、それとは全然方向性の違う、クライム・サスペンスにも惹かれますね。 ――刑事役とかも似合いそうです。 韓国映画の『犯罪都市』みたいな作品は、日本にもたくさんあると思うので、刑事役もいいんですけど、どちらかというと僕は悪役を演じてみたいです。そういう意味では、いろんなことに挑戦して、可能性を広げていきたいですね。 ファン・チャンソン 2006年に韓国で俳優デビューを果たし、2008年に2PMのメンバーとしてデビュー。日本でも絶大な人気を博している。2018年にミニアルバム「complex」で日本ソロデビューを果たして以降、歌手やグループ活動、そして俳優として様々な姿を見せており、今後の更なる日本での幅広い活躍にも期待が高まる。