マンション購入を検討中の30歳夫婦です。貯金は100万円ですが、「頭金0円」でも買えますか?
マンションを購入に住宅ローンを検討する際、頭金を用意するか悩む方もいるでしょう。頭金は住宅ローンとは別にまとまったお金を用意する必要があり、人によっては用意しにくいケースもあります。 頭金なしでマンションを購入する場合は、金利やローンの借り入れ上限額の確認が必要です。今回は、頭金の概要や頭金なしでもマンションを購入できるかなどについてご紹介します。 ▼住宅ローンは「繰上げ返済」すべき? メリットについて解説
マンション購入に必要な頭金とは
頭金とは、マンションや一戸建ての購入時に住宅ローンとは別で用意するお金です。住宅価格の一部で、頭金を差し引いた金額を基に住宅ローンが組まれます。頭金の金額は購入金額の20%までが目安とされているようです。例えば、3000万円のマンションを購入したときの頭金目安は600万円を用意しておくといいでしょう。
頭金がなくても購入できる?
頭金がなくても物件を購入できるケースはありますが、できるなら用意しておいたほうがいいでしょう。住宅ローンには利子があります。頭金によって借り入れる金額を減少させると、住宅ローンの金額も下がるため、結果として支払総額が減る点がメリットです。 また、頭金を用意しないと金利が高くなる可能性もあります。金利が高くなると、それだけ支払う金額も増えるため、少しでもお金の負担を減らしたいなら頭金は必要です。 さらに、収入によって借り入れできる上限金額が変わります。頭金なしにしてすべてローンにすると借入金額の上限に引っ掛かり、そもそも住宅ローン自体が組めない可能性もあるでしょう。 ただし、頭金がなければ手元に残るお金が増えるため、ローンの借入額がマンションの購入額まで借りられて、返済のめどもある程度たっているのなら頭金なしでも問題ない可能性があります。 ■頭金なしで住宅ローンを組んでいる方の割合 三井住友信託銀行株式会社の三井住友トラスト・資産のミライ研究所が2023年に行った「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」によると、住宅ローンを組んだ方で借り入れ金額ごとの頭金を支払っていない方の割合は以下の通りです。 ●1000万円未満:18.1% ●1000万~2000万円未満:17.3% ●2000万~3000万円未満:24.6% ●3000万~4000万円未満:32.3% ●4000万円以上:29% 多少上下はしますが、借入金額が多い方ほど頭金はなしと回答した方が多くいました。頭金がない分ローンの金額が高くなるためだと考えられます。また、頭金はなかったと回答した理由としては「手元にお金を保有しておきたかったから」が最も多く、次いで「金利が低かったから」という回答が多くありました。 金利が低いローンを借りられれば、頭金なしでも住宅ローンをしっかり借りられる可能性はあるといえるでしょう。