若者の雇用確保・流出を防ぐためには 若者の起業・雇用・育成…“5つの戦略の柱”とは? 青森市しごと創造会議
若者の雇用や経済の活性化に関するニュースです。 青森労働局によりますと、2025年春に県内の高校を卒業予定の生徒に対する、企業からの求人倍率は3.87倍と過去2番目に高くなっています。 【写真を見る】若者の雇用確保・流出を防ぐためには 若者の起業・雇用・育成…“5つの戦略の柱”とは? 青森市しごと創造会議 若者の採用への熱が高まる一方で、青森県では高卒者の初任給は17万3500円。全国の18万6800円と比べると、その差は1万3300円で下回っています。 賃金格差も影響し、青森市では2022年のデータ(青森市民課調べ)によりますと、18歳~23歳までの723人が流出し、若い世代の働き手不足が大きな課題となっています。 こうした中、青森の環境を生かして働く場所の確保や若者の育成に向けた戦略を打ち出す会議が19日に開かれ、市に戦略を提案しました。 ■青森市しごと創造会議「5つの戦略の柱」とは 「青森市しごと創造会議」は2023年8月に設けられ、民間企業のトップや地元の大学教授たちが話し合いを進めてきました。19日の会合では、都市機能や自然を生かして産業を生み出し、雇用や人材育成、所得の向上、それに経済の活性化を図るための今後、10年間の戦略案を取りまとめました。 戦略案は「地域経済に活力を生み出す 新産業の創出」「未来を切り拓く 産業人材の育成や確保」など5つの柱からなっています。そして、人材の育成・確保は戦略の実現に向けた原動力と位置づけています。 ホテル青森 蝦名正治 社長 「インバウンドに関してターゲットはどこか。いま現在は台湾だ。冬を制したものは全てを制すると言われている。冬の観光振興に関しては力を入れていく」 あおもり創生パートナーズ 高坂 幹 専務取締役 「洋上風力発電の基地港に指定をされた所を起爆剤として、しっかりと関連産業の誘致・育成に取り組んでいくというところが非常に大事だと思っている」 ■「産学金官」一体で活性化を 会議では5つの戦略に基づき、洋上風力関連産業への支援などを通じて脱炭素化に関するニーズに対応する「新たな事業の創出」や、定期便運航が再開した台湾をメインターゲットに据え、新しい体験型の観光コンテンツを展開する「事業者の育成」に取り組みます。
外国人宿泊客を倍増させ若年層の起業や創業につなげるとともに、雇用や所得の向上に取り組むことを提案しました。 青森市 西秀記 市長 「人口減少社会でも、しっかりと収益を高めて生産性の高い仕事ができれば、域外からも仕事を求めて人が移ってきますし、地元にも定着してくれる環境をつくりたいと思っていますので、まずは1つでもいいので成功事例を作りたい」 青森市は今回の提案を参考にして「しごと創造戦略」を策定し企業・学校・金融機関・それに公的機関のいわゆる「産学金官」一体となった若者の雇用創出や育成を図り、経済の活性化につなげることにしています。
青森テレビ
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