走者を置いて、内野ゴロの処理を練習する常葉大菊川の選手たち＝静岡県菊川市の同校野球場で２０２３年２月１４日、皆川真仁撮影

　第９５回記念選抜高校野球大会に出場する常葉大菊川は１４日、１次登録メンバー発表後初の全体練習に臨んだ。実戦練習や投げ込みを行い、１カ月後に控える夢舞台に向け練習は一層、熱を帯びてきた。 　登録メンバーは大会直前まで変更可能だが、メンバー間の背番号の入れ替えはできない。１２日の紅白戦後に、石岡諒哉監督（３３）が１次登録メンバー１８人を選手たちに伝えた。 　昨秋、背番号「１０」を付けて大車輪の活躍を見せた１年生左腕、久保綾哉は初めてエースナンバーをつかんだ。年始は体調不良で出遅れたが、「背番号『１』をもらい、周りからの見られ方も変わる。エースとしてチームを引っ張りたい」と責任感をのぞかせ、「甲子園でも昨秋のように打たせて取る投球をしたい」と意気込んだ。 　リードオフマンとして昨秋の東海大会で活躍した勝亦望向（１年）は背番号「１７」から「７」に上がり、「小柄だけどフルスイングが持ち味。強気な打撃でチームを勢いづけたい」と誓った。 　この日は走者を一塁に置き、内野手は併殺、打者はヒットエンドランなど状況に応じた打撃練習に取り組んだ。週末には紅白戦で実戦感覚を取り戻していく。石岡監督は「まだメンバーの入れ替えはある。（現時点の）メンバーは自覚を持ち、メンバーにふさわしい行動をしてほしい」と話した。【皆川真仁】 ……………………………………………………………………………………………………… 　◇常葉大菊川登録メンバー 投　　１　久保綾哉（１年） 捕　　２　鈴木叶（２年） 一　　３　佐藤稜太（２年） 二　　４　岩崎匠悟（２年） 三　　（５）　平出奏翔（２年） 遊　　６　内山拓海（２年） 左　　７　勝亦望向（１年） 中　　８　鈴木来空（１年） 右　　９　辻樹人（２年） 投　１０　内藤大輝（２年） 投　１１　福住柚稀（２年） 捕　１２　梶原優陽（２年） 内　１３　堀周平（２年） 内　１４　赤堀耀一（２年） 外　１５　亀原粋（２年） 外　１６　加藤永太（２年） 投　１７　小沢凜登（１年） 外　１８　橋本真弥（２年） 　※左端は守備位置、数字は背番号、○印は主将