独立100周年を祝うライト 街明かりも美しいクリスマスムードのヘルシンキ
散らついていた雪も止み、風も止まった。対岸の丘陵を鏡のように写し出す湖。時間が止まったようなその光景は今でもはっきりと覚えている。冬の北欧を旅したのは2年前のこと、今年独立100周年を迎えるフィンランドに再び向かった。
12月に入るとヨーロッパ各地はクリスマスムード一色になっていく。ヘルシンキの街もそうだが、今年はフィンランド 独立100周年ということもあり、より華やかな感じだ。祝100周年記念という事で、街の主要な建物はフィンランドをイメージする白とブルーにライトアップされ、オレンジ色の街明かりと相まって美しい。 クリスマス当日は家族と過ごすので、その前に友人や職場の人と集まってピックヨウルと呼ばれる小さなクリスマスパーティーを開くそうだ。そのせいか、ウインドウ越しに見えるレストランはどこも混んでいた。(つづく) (2017年12月撮影・文:倉谷清文) ※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<独立100周年、冬のフィンランドへ>倉谷清文第8回」の一部を抜粋しました。