人気キャラクターを起用し衆院選への投票を呼びかける啓発ポスター（県選管提供）

　衆院選（２７日投開票）への投票を呼びかけようと、神奈川県選挙管理委員会は、人気イラストレーター・漫画家のカナヘイさんが描くキャラクターを起用した啓発ポスターを作製した。また、県内の大学や高校とも連携して衆院選の日程を学生らに広く周知。若年層の投票率アップを図っている。 　カナヘイさんのイラストは無料通信アプリＬＩＮＥのスタンプなどで人気を集めている。ポスターには鳥とウサギをモチーフにした「ピスケ＆うさぎ」が投票する様子を描いたイラストに、「行こう♪投票に行こう♫」とのキャッチフレーズをあしらった。 　県選管によると、選挙の啓発ポスターに既存のキャラクターを起用したのは初めて。県選管は若年層を含めた幅広い世代への訴求を期待する。 　約４万２千枚を作製。県内の駅や金融機関、スーパーなどで掲示する。前回２０２１年の衆院選県内小選挙区の投票率は５６・２９％。県選管は「特にこれから国を支える若者に選挙に関心を持ってもらい、一票を投じてほしい」と話している。 　若年層向けの啓発活動として教育機関とも連携。県内の各大学が学生向けの情報提供で利用している「学生ポータルサイト」を通じて投開票日などの周知を進める。関東学院大では校内の掲示ポスターだけでなく、学生へのメール配信なども活用する。 　川崎市立高津高校（同市高津区）の視聴覚委員会で活動している生徒は投票日を知らせるアナウンス音源を作製。県内各地を巡回する広報車や県庁舎内で放送し、選挙への参加を呼びかける。