「予約多いですけど1番にするから」ブルーシートで高額請求… 地震の被害に便乗した悪徳商法に注意
被災地を狙う悪徳商法に注意が必要です。家屋の応急的な復旧作業に使うブルーシートを高額で売りつけるといったケースが相次いでいて、警察が注意を呼びかけています。 【写真を見る】「予約多いですけど1番にするから」ブルーシートで高額請求… 地震の被害に便乗した悪徳商法に注意 被害者の女性 「若い兄ちゃんとお父さんみたいな感じだった。優しい感じの…本当に営業マンみたいな人やった」 こう語るのは、七尾市に住む高齢の女性です。今月3日、神戸市の瓦業者を名乗る男性2人組が突然、住宅を訪ねてきたといいます。 被害者の女性 「予約がいっぱいあるんだけど一番最初にしてあげますから、ブルーシートの取り付けをしませんかと。危機管理がないもんで、ほんならお願いしますって」 ブルーシートで屋根瓦を補強するのに、請求された金額は「12万円」。女性はその金額を少し高いと感じながらも、一日でも早く住む家を安全に保つため、男性らに修理を手配しました。ところが…。 被害者の女性 「今月3日のうちに『はい終わりました』って言うから、現金払って。でも5日になったら鯉のぼりみたいに青いシートがフワっと浮き出してん。全部紐が切れ取ってん」 屋根瓦は、細い紐のようなものでくくりつけられたのみ。「まるで素人作業だった」と女性は話します。 被害者の女性 「払ったお金は名古屋の息子が『温泉旅行に』とお年玉として渡してくれたものだった。いい加減、やめてほしい」 石川県内ではこうした地震の被害に便乗した悪徳商法と疑われる事案や、それに関する相談、情報などが14日までに75件寄せられていて、県警では全国から派遣している警察官と連携しパトロールを強化するとしています。
北陸放送