<咲き誇れ!センバツ広陵>実戦で新基準バット 練習成果と感触確かめる /広島
18日に開幕する第96回選抜高校野球大会では、低反発の新基準金属バットが採用される。広陵の選手たちは昨年から練習で使い始め、3月に入ってからの練習試合で実戦での感触を確かめている。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 日本高野連によると、新基準ではバットの最大直径を67ミリ未満から64ミリ未満に細くし、球の当たる部分を3ミリから4ミリ以上と肉厚にして、木製の性能に近づけた。低反発になるため、従来よりも打球速度や飛距離の低下が見込まれ、負傷事故を防ぐ目的がある。2022、23年度は移行期間だったが、今春から完全に移行する。 広陵は、昨年11月の明治神宮大会後から新基準バットで練習を続けている。只石貫太主将(2年)は冬にスイングの軌道を変えるなどしてきた。3月9日の都城(宮崎)との練習試合で本塁打を放ち、「手応えを感じる」と話す。土居湊大選手(2年)は同じ試合で、勝ち越しの適時打を放ったものの、練習の成果が実戦で出し切れていないと感じている。「バットが変わったことを言い訳にしたくないので、もっと振り込む」と意欲を見せ、試合後も、酒井綾希人選手(2年)らと実戦形式の打撃練習に励んだ。 広陵は大会第4日の21日、高知と対戦する。中井哲之監督は「打ち勝つのではなく、センター返しなど、基本に立ち返ったプレーをしたい」と話した。【武市智菜実】