櫻坂46・大園玲、的野美青が振り返る東京ドームライブ 涙と緊張の2日間
■5万5000人が“静寂”の中で見守ったパフォーマンス
櫻坂46が6月15日、16日に2年ぶり2回目の東京ドームライブ「4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?-IN 東京ドーム」を開催した。ステージバック席を含めチケットは全席ソールドアウト。各日5万5000人、合計11万人のBuddies(=櫻坂46ファンの呼称)が集結した。進化し続けてきた櫻坂46ライブの集大成といえる圧倒的ステージ。そんなライブを終えたばかりの二期生・大園玲と三期生・的野美青に公演を振り返ってもらうと同時に、最新の9thシングル「自業自得」について聞いた。 【写真】大園玲に寄り添う的野美青 2人の撮り下ろしカット(全9枚) ――15日、16日の東京ドーム公演両日を拝見したのですが、素晴らしかったです。終わったばかりということで、まずはライブのことについてお聞きしたいのですが、大園さんは2年ぶり2回目の東京ドームでした。 大園:5万5000人の皆さんが会場を埋め尽くしてくださったことがすごくうれしくて、それに恩返しできる最高のパフォーマンスを届ける気持ちで臨みました。ステージからその景色を見ても、なんだか現実じゃないみたいで。観てくださった皆さんも、日常を忘れるくらい、別世界に来た気持ちになっていただけていたらいいなと思います。 ――2日目、アンコールで大園さんの目が潤んでいるように見えましたが。 大園:泣きました。「櫻坂の詩」で涙が溢れてきてしまって。隣が美青だったんですけど、美青を見たら全然泣いてなくて、「あれれれ、自分だけ泣いてる?」みたいな(笑)。 的野:びっくりしました(笑)。 ――どういう涙だったんですか? 大園:この曲が終わってしまったら、みんなそれぞれの日常に戻ってしまうんだと思ったら、またすぐにこういう場所で集まりたいなって…。そう思ったら涙が出ていました。 ――的野さんは、2年前にはデビュー前の研修生として客席で観ていましたが、今回初めて経験した東京ドームのステージはいかがでしたか? 的野:2年前の東京ドームの時に、三期生みんなで「いつか立てたらいいね」っていう話をしていたので、こんなにも早く先輩方とステージに立てたことがうれしかったです。もちろん先輩方が積み上げて来てくださったうえでのことなので、私たち三期生ももっと引っ張っていける存在にならなければいけない。そんな強い気持ちを持ってパフォーマンスしました。 ――初めての大舞台には緊張も? 的野:“心臓が飛び出る”ってこういうことなんだっていうくらい本当に緊張して。始まる前に円陣を組む時、会場からざわざわする声が聞こえてきただけでもう…。2日目も初日と同じくらい緊張しました。 大園:オープニングで(※山崎)天ちゃんが1人で出ている間、裏で待機している私たちは緊張するんだよね。「始まる、始まる…!」って。 的野:緊張させるための時間みたいな。 大園:そんなつもりじゃないとは思うけど(笑)。 ――(笑)。大園さんは自身がセンターを務める「Cool」を披露しました。 大園:「Nobody's fault」からのブロックは、楽曲のMVの世界観を表現した演出になっていて、私はテレビの中に入っているようなステージを組んでいただいたんですけど、本当に高くて怖いんです。ステージの4階部分にさらに台を立てて、そこで踊るので、特にターンするときとか…。恐怖心と、パフォーマンスの迫力を落としたくない気持ち、その両方と葛藤しながら挑んでいました。初日は少し悔いが残る瞬間もあったんですけど、2日目はやり切ることができました。 ――的野さんは三期生で「静寂の暴力」を披露しましたが、あの瞬間だけ会場からペンライトの光が消え、観客は暗闇と静寂の中でパフォーマンスを見守りました。ライブの中での大きなポイントになっていたと思います。 的野:5万5000人の方が、“静寂の世界”を一緒につくり上げてくださったのがすごくうれしかったです。「静寂の暴力」は特に感情が入る曲で、最初は踊っていて泣いちゃうメンバーもいたくらいなんです。今回“無音”という演出を考えていただいて、私たち三期生だけではなく、ファンの方も一緒になってステージをつくり上げてくださったことに感動しました。 ――「静寂の暴力」の後には一転して、「マンホールの蓋の上」から怒涛(どとう)のパフォーマンスが続きましたね。 的野:「静寂の暴力」からの早着替えがすごく大変で。リハーサルでも早着替えのためだけの練習をしたほどなんです。ありがたいことに今回たくさんの楽曲に参加させていただいたので、すぐに着替えてすぐに次の曲に気持ちを切り替えるというのも初めてで。そういう面でも今回のツアーで少しは成長できたんじゃないかなと思います。 ※山崎天の崎は正式には「たつさき」