有田芳生氏、萩生田氏に敗北も激戦ぶりに手応え「完全に萩生田さんが信任されたとは思ってない」
東京24区で出馬した立憲民主党・有田芳生氏は、接戦の末敗北となった。裏金問題への批判を軸に選挙活動を展開してきたが、当選6回を誇る萩生田氏の牙城を崩すことはできず、「候補者の力不足に尽きる」と肩を落とした。 生まれも育ちも八王子の萩生田氏との戦いは、完全にアウェー戦だった。「市民の呼びかけがあった」という理由で東京24区に名乗りを上げたものの、選挙事務所探しでは、JR八王子駅前が全て萩生田氏の支持者だったため難航。一駅隣の西八王子駅前に構えることとなった。 それでも、多くの地元市民団体と政策協定を結ぶなど、独自の手法で選挙戦を奔走。「新しい試みだから、成功体験を作る」と前を向き、演説のほとんどを裏金批判に充てると、徐々に支援の輪が広がった。 敗北が判明したのは、深夜0時前。投票締め切りから約4時間後にして結果が出るほどの激戦に持ち込み、「党から公認をもらってから1か月もたってない中、ここまで戦えた。大きな成果だと思っています」と手応えも口にした。 支援者からは落胆の声も漏れたが「半分の方が私を信じてくれた。完全に萩生田さんが信任されたとは思ってない」と指摘。「ここまで戦えた市民、野党の力を信じて第二の戦いが始まると思います」と下を向くことはなかった。
報知新聞社