演歌界の新星・小山雄大、デビュー直後の第一声 故郷を歌う曲に込める“孝行”の誓い
歌手の小山雄大(21)が10日、シングル「道南恋しや」でキングレコードからメジャーデビューした。新人歌手として大きな一歩を踏み出す小山に、思い描く未来像や今後への意気込みを明かしてもらった。 【動画】手品の腕前がガチすぎる小山雄大 小山は2003年3月5日生まれの21歳、北海道出身。2歳の頃からテレビで流れる氷川きよしの曲を聴いて歌に目覚め、4歳から本格的に民謡を習い始めた。『道南口説節全国大会』の幼年の部(09年)、少年一部(11年)、少年二部(15年)でそれぞれ優勝し、16年には『NHKのど自慢』のチャンピオン大会でグランドチャンピオンに輝くなど、幼少期から頭角を現した。 プロを目指して15歳で上京。作曲家・弦哲也氏のもとで学び、歌手の松前ひろ子が社長を務める「ミイガンプロダクション」への所属も決まり、この日念願のメジャーデビューを迎えた。民謡由来のハイトーンを魅力とする“マジックボイス”を武器に、大海原へ漕ぎ出した新星は今なにを思い、どこを目指すのか?
■歌うことがとにかく好きだった幼少期 向上心と緊張への目覚め
――地元・北海道の販売店へのあいさつ回りはいかがでしたか? 【小山】昔から通っていたお店ばかりだったので、自分のポスターやブースを見てすごくうれしかったですし、「自分がいる…」と不思議な気持ちにもなり(笑)、「もっと大きな錦を飾って戻れるようにこれからがんばりたい」と改めて思えた時間でした。 ――お店を訪れていた当時は、憧れの氷川きよしさんのポスターが貼られている風景も見ていたわけですよね。感慨もひとしおだったのでは? 【小山】はい。氷川きよしさんが大好きで2歳から「きよしのズンドコ節」を歌っていましたし、氷川さんの影響で物心ついた頃から「演歌歌手になりたい」と思っていましたから…。 ――4歳から本格的に民謡を始められたそうですね。 【小山】北海道の奥尻のお祭りで三味線の演奏を見たのがきっかけです。初めは三味線がやりたいと思い、親に相談したところ「民謡教室だったら三味線も教えてくれるんじゃないか」と。それで教室に行ったんですが、まだ4歳で体も小さかったので「まずは歌から始めてみないか」となり、民謡を習い始めました。三味線は小学2年生からですね。 ――民謡を習い始めたことで、学びや気づきはありましたか? 【小山】まだ4歳だったこともあり、意識的に“学んだ”という感覚はあまりなくて。今思えば、先生に言われた通りの歌い方をしている中で自然と学んでいたんだと思います。僕はとにかく歌うことが好きで、歌っていない時間がないくらいだったんですよ。歩いているときや買い物をしている最中などもずっと歌っていて、よく親から怒られました…(笑)。 ――6歳で『道南口説節全国大会』の優勝を飾るなど、外部からの評価も受けるようになりました。こういった状況の変化については、どういう風に受け止められていたのでしょう? 【小山】それも当時はまだ分かっていなかったと思います。だけど、小学2~3年生くらいから分かるようになり、「大会で優勝したい」という気持ちも芽生えましたし、同時に緊張もするようになりました。